京王駅弁大会を楽しむために「駅弁の小窓」が個人的に提供するアドバイスページです。ここでは2015年1月8日〜20日まで開催の2015年京王駅弁大会(第50回元祖有名駅弁とうまいもの大会)を例に取ります。この駅弁大会もついに半世紀の50回記念ということで今回は特別企画が2本立てということだそうです。メイン企画は、「海の三宝対決」だそうで、あの幻の駅弁、久慈駅「うに弁当」がついに登場します。そして、サブ対決は昨年の「肉好きのための新作駅弁」を引き継いで「肉好きのための新作肉駅弁対決〜!!!」とのことです。さらに、50回大会ならではの、50年前の静岡駅「復刻 祝東海道新幹線開通お弁当」や名古屋の復刻駅弁、そして日本を代表する伝統的な駅弁、宮島口駅「穴子飯」横川駅「峠の釜めし」、横浜駅「シウマイ御弁當」が実演で競演、というのも見どころです。さらに、この春に開業する北陸新幹線の祈念弁当や大館駅の復刻「鶏樽めし」など、約250種類の駅弁が全国から集結し、話題は尽きません。この駅弁大会の見どころを過去の画像も含めて私なりにレポートしました。特に初めて行かれる皆さまへの今後のご参考になれば幸いです。
[参考]※過去の京王駅弁大会情報は、2014年 2013年、2012年、2011年、2010年、2009年、2008年、2007年。
※リンクのある箇所をクリックすると駅弁の詳細がみられます。
海の三宝対決
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またやってきました。京王駅弁大会!!
「伝統駅弁が実演で競演」
※駅弁のレベルを超えた素晴らしい逸品がついに京王に実演駅弁として初登場。おそらく二度とやってきません。購入の大チャンスです。前半期間のみの実演ですが、冷めてもうまい駅弁が温かければ、もう何も言うことがないはずです。超オススメ。但し、実演分については開店前の8時半より整理券を配布します。
宮島口駅「穴子飯」1728円
※いつも京王では長蛇の列を作る人気の釜めし駅弁が今年は実演で登場。温かいというよりアツアツをいただきたい。全てが別々に味付けされたおかずを味わってください。オススメ。
横川駅「峠の釜めし」1000円
※日本で一番売れている駅弁が京王に実演としてついに登場。シウマイもその場で蒸かすのでしょうか。経木の香りが郷愁へと誘います。
横浜駅「シウマイ御弁當」800円
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★久慈駅「うに弁当」
久慈駅「うにめし」1470円
※1日に20食しか作らず、、朝7時の売り出しと共に売り切れることもある「幻の駅弁」。なにせ三陸鉄道まで買いに行くのも至難の業。「あまちゃん」で有名にもなりましたし、購入には半世紀に1度のビッグチャンス到来と言えます。超オススメ。
★小樽駅「百花繚乱 いくら華吹雪」
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小樽駅「百花繚乱 いくら華吹雪」1380円
※「海の輝き」の発売以来続く「宝石箱」のような彩りの駅弁。ウニ、イクラ、カニ、錦糸玉子、シシャモの卵と、色合いも食感も、そして味も大満足の逸品。
★鳥取駅「」
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鳥取駅「あったか かにしゃぶ風弁当」1400円
※加熱式の駅弁。紅ズワイカニの煮こごりが熱で溶けてカニ足のむき身にしっとりと絡みつく、そんな感じがしゃぶしゃぶのイメージに重なる新しいタイプの駅弁。
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★「肉好きのための新作肉駅弁対決〜!!!」★
新神戸駅「神戸牛めし」1400円、出水駅「鹿児島黒豚・黒牛 贅沢肉めし重」1150円、武雄温泉駅「佐賀牛三昧 ステーキ& すき焼き弁当」1860円
東海道新幹線開業50周年記念復刻駅弁
静岡駅「東海道新幹線開業50周年記念弁当」850円
静岡駅「東海道新幹線開業50周年記念 元祖鯛めし」700円
名古屋駅「祝東海道新幹線こだま」760円
名古屋駅「親子めし」850円
復刻駅弁
大館駅「鶏樽めし」1100円
実演駅弁
実演駅弁では北は北海道から、南は九州まで、そこで売られている駅弁の実演が30種類程度あります。人気ナンバー1の
森駅「いかめし」と
西明石駅「ひっぱりだこ飯」の「伝統的イカ・タコ対決」をはじめ、
米沢駅「牛肉どまん中」、
高山駅「飛騨牛しぐれ寿司」など、全国の有名駅弁が出来立てで食べ比べできるのは、実演駅弁の醍醐味といえます。名古屋駅「抹茶ひつまぶし日本一弁当」1680円 も「日本一を集めたひつまぶし」という形で特別扱いになっています。なお、2週目からは新富士駅「富士山溶岩焼弁当」が実演されます。
輸送駅弁
輸送駅弁では
母恋駅「母恋めし」がイチオシ。ひと言で言うと「ほっきめし」ですが、副菜である薫製の縄文チーズも一度お試しあれ。また、
懐かしの鉄道写真付き駅弁として三原駅「元祖珍辨 たこめし」980円、加賀温泉駅「日本海名産 かにずし」1080円なども目に付きます。人気の高い富山駅「ますのすし」や
園部駅「栗めし」をはじめ、九州勢の
宮崎駅「元祖椎茸めし」、
折尾駅「かしわめし」、
人吉駅「鮎ずし」、熊本駅「天草大王釜めし」あたりが今回も目玉でしょうか。さらに、もしかすると今回もまた来るかも知れない全国屈指のおいしさを誇る
宮島口駅「あなご飯」(後半)や
高知駅「鯖の姿寿し」などのレア駅弁も、運が良ければ整理券を使うなどして買うことができます。さらに嬉しいのはかつて水戸駅で売られ、そして消えてしまった
「印籠弁当」が大洗の名物弁当になって、さらに一昨年は水戸の駅弁として復活して京王に帰ってきたことです。きっと今年も駅弁ファンの注目の的となるでしょう。また、一昨年リニューアルした福井駅「越前かにめし」もオススメ。個人的に注目したいのは輸送駅弁の福井駅「かにめし海鮮チャーハン」1050円、郡山駅「福島牛
和風ビビンバ」1180円、実演駅弁の米原駅「湖北のおはなし」、八戸駅「復幸炙りかきとうにめし 」1300円あたりでしょうか。
駅弁グッズ
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毎年恒例の「駅弁グッズ」コーナーですが、携帯ストラップ、手提げバッグ、Tシャツなど、駅弁に関連したものが置かれています。そして、年によっては駅弁関連の本もありますが、拙書「駅弁掛け紙ものがたり〜古今東西 日本を味わう旅〜」けやき出版1680円(税込) がひっそりと売られていることもあります。。さらに拙書2作目「駅弁読本」エイ出版1280円(税込)も置いてあるかも。。。(2012年はありました。)興味のある方はお買い求めを。
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駅弁を効率よく買うには。。。
・宮島口駅「あなごめし」について、「各日お一人様1点限り。各日午前8時30分より、1階正面玄関前 にて1時間ごとの製造数にあわせ整理券を配布いたします」という記載がありました。これもすごいことですね。まさに別格です。
2006年、2007年、2008年、2009年、2010年、2011年、2012年そして2013年、2014年と、毎年、同じようなことを書いていますが、基本的には変わらないと思います。すなわち、
・まず、どこで何が売られているのかをしっかりと把握することから始めましょう。そのためには京王百貨店新宿店の公式サイトや駅弁大会ブログを事前にチェックしておく必要があります。事前にウェブチラシが公開されましたので、購入計画には大変役立つと思います。
・2014年は2013年から3種類増え、豪華駅弁9種に関してウェブでの事前予約を実施していましたが、これは欲しい駅弁を確実に入手できるので、お金に余裕があればぜひ利用したいシステムです。しかし、残念なことに2015年は廃止されたようです。
・2009年からは輸送駅弁コーナーに柵ができて、入場制限をするようになりました。この結果、人気実演駅弁よりも長い列ができていました(2009年の場合)。因みに私は30分並んでやっと入場できました。2010年以降は次第に改善されつつありますが、それでも待つときは待ちます。そのことを考えると、輸送駅弁でお目当てがある場合は、まず開店時間と共に輸送駅弁コーナーに向かうのが宜しいかと思います。そこで10分程度で買い物を済ませて実演駅弁に向かえば、その時間帯ならまだ実演駅弁は(整理券が出ても)午前中には何とか買えそうな気がします。
・玄関の総合案内や7階の催事場総合案内でチラシをもらうことを忘れずに。その際、輸送駅弁の整理券には何があるのかを聞き、欲しいものがあれば予めもらっておくと良いでしょう。
・当たり前のことですが、一番欲しい駅弁から買う、が鉄則です。しかし、第2希望以降に対決もの、人気があるもの、ユニークな容器、キャラクターもの、期間限定ものなどがある場合は、その入手難易度をよく考えながら購入する順番を考えた方がいいと思います。
・人気駅弁を買うコツは、開店と同時に来店し、その人気駅弁の整理券を欲しい駅弁順からもらってしまうということです。整理券に指定された時間が来るまでは、整理券のない他の人気駅弁に並ぶなどして時間を過ごすのが良いでしょう。また、一人で行かず、何人かで手分けして整理券をもらったり、並んだりというのも良い方法です。
・実演の人気駅弁が混んでしまっているときは、整理券の配布に注意しながらも、輸送駅弁コーナーへ足を運びましょう。チラシにもない掘り出し物の駅弁が見つかるかも知れません。
・横川駅「峠の釜めし」、森駅「いかめし」などのように、毎年人気の高い駅弁は、時間に余裕を持って買うことをおすすめします。平日の午後など、比較的空いている時に買うのが良いかも知れません。
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