京王駅弁大会を楽しむために「駅弁の小窓」が個人的に提供するアドバイスページです。ここでは2012年1月12日〜24日まで開催の2012年京王駅弁大会を例に取ります。牛肉を素材にして松江駅(みそ味)と米原駅(しょうゆ味)の駅弁とが繰り広げる「こだわりの味付け対決」と富士宮駅「駅弁版極富士宮やきそば弁当」が選ばれた「女将さん奮戦記」、東日本大震災で被災地となった三陸鉄道北リアス線陸中野田駅「鮭いくら弁当」など、約250種類の駅弁が全国から集結し、話題は尽きません。この駅弁大会の見どころを過去の画像も含めて私なりにレポートしました。特に初めて行かれる皆さまへの今後のご参考になれば幸いです。
[参考]
※過去の京王駅弁大会情報は、2011年、2010年、2009年、2008年、2007年。
※リンクのある箇所をクリックすると駅弁の詳細がみられます。
こだわりの味付け対決
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またやってきました。京王駅弁大会!!
「こだわりの味付け対決」は2種類。
☆牛肉をみそとしょうゆでそれぞれ味付け☆
松江駅「島根牛みそ玉丼」950円
米原駅「近江牛としょいめし」1300円
☆人気の新幹線デザイン弁当☆
↑新神戸駅「ドクターイエロー弁当」1050円
↑小倉駅・博多駅「九州新幹線さくら弁当」1150円
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★牛肉みそ仕立て駅弁
↑松江駅「島根牛みそ玉丼」
※2011年の京王駅弁大会で「おいしかった駅弁」アンケートにて見事1位を獲得した駅弁。奥出雲地方の香り高く、味わいのある極上の天然醸造味噌を使用し、江津の老舗酒造会社が醸造した清酒「都錦・料理の要」と合わせています。メイン食材の島根牛を甘辛く炊き、島根県産コシヒカリのごはんの上に載せ、さらにその上に半熟玉子を置いたもの。隠岐国・海士乃塩も調味料として使用されています。
★牛肉しょうゆ仕立て駅弁
↑米原駅「近江牛としょいめし」
※2011年12月に生まれた米原駅・井筒屋の新作駅弁。しょうゆを2つの方法で楽しめます。長方形の容器を半分に2分割した駅弁。片方には手作り天然醸造のしょうゆを使用し、大葉や白ごまと混ぜたタレを近江牛ステーキにからめています。そしてもう一方には醤油の炊き込みご飯である「しょいめし」を敷き、その上に牛モモ肉と玉ネギとを炒め、ポン酢でからめたものがたっぷりと載せられています。
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豪華輸送駅弁(要事前予約)※予約は
こちらから(1月11日まで)
★その他の超豪華駅弁★
「豪華駅弁」は限定の輸送販売(個数限定で東武日光駅「日光埋蔵金弁当」は3本のみ)です。さらに有田駅
「大串惣次郎作 特別限定 有田焼カレー」は昨年に引き続いての限定品。本格的な有田焼容器が楽しめます。また、ふだんは3個からの購入となる金沢駅・大友楼「加賀野立弁当」10000円、松阪駅・あら竹「極み
匠の技 松阪牛物語」4200円、岡山駅・三好野本店「岡山祭りずし」2800円(「贈答用祭りずし」のこと)も現地では事前予約が必要ですので、遠く離れた東京で受け取れるのはありがたいことです。さらに、越前河和田塗の文箱を容器に使用した福井鉄道福武線越前武生駅「うるし久右衛門
文庫弁当〜仏蘭西御膳〜(大)」30000円が新登場し、(小)の10000円もあります。
東北特集&女将さん奮戦記&頑張れローカル線
今回は東北応援企画として
「東北特集」があり、長きにわたって輸送駅弁の目玉だった
大館駅「鶏めし弁当」が実演復帰を果たしました。これは絶対に見逃せません。また、仙台駅「しお味・仙台みそ味牛たん弁当」1300円、新作の郡山駅「特醸女将のよくばり豚めし」1100円、宮古駅「北の祭弁当」1350円などの他、
「東北六魂祭特集」として四大祭りなどに関連した祭りの駅弁も6種類ほど登場します。この中で初の出品となる高速道路どら弁当
前沢SA「さんさ踊り太鼓弁当」も見られます。
恒例の
「がんばれローカル線」。これも東北がらみです。東日本大震災で被災地となった三陸鉄道北リアス線陸中野田駅「鮭いくら弁当」は現地でも道の駅と併設した陸中野田駅で村を挙げて売り出すとか。また、
「ご当地グルメ」は大河ドラマも絡んでいる新作の広島駅「清盛しゃもじ弁当」1100円と、姫路駅「姫路おでん風弁当」880円が登場。
「女将さん奮戦記」は殿堂入りしたB級グルメとしても有名な富士宮駅「駅弁版極富士宮やきそば弁当」980円。後半からは新作の長崎駅「ながさき鯨すき弁当」1260円も登場するようです。
「こだわりの器特集」では人気の新幹線デザイン容器である新神戸駅「ドクターイエロー弁当」1050円などの他、有田焼の容器を用いた有田駅
「有田焼カレー」1500円、会津塗の容器を用いた郡山駅「伝承会津塗 会津宝の山辨當」1600円や、福井鉄道の越前武生駅で越前漆器を容器に用いた駅弁「お鈴弁当」と「お多福椀弁当」をいずれも2000円で販売します。
実演駅弁
実演駅弁では北は北海道から、南は九州まで、そこで売られている駅弁の実演が30種類程度あります。人気ナンバー1の
森駅「いかめし」と
西明石駅「ひっぱりだこ飯」の「伝統的イカ・タコ対決」をはじめ、
米沢駅「牛肉どまん中」、
高山駅「飛騨牛しぐれ寿司」など、全国の有名駅弁が出来立てで食べ比べできるのは、実演駅弁の醍醐味といえます。
輸送駅弁
輸送駅弁ではえちぜん鉄道永平寺勝山線勝山駅「恐竜のお話〜鶏三昧〜」1500円がイチオシ。北陸道の南条SAで売られていた人気弁当が駅弁に進出したもので、恐竜フィギュアが1体付いてきます。また、人気の高い横川駅「峠の釜めし」、富山駅「ますのすし」や
園部駅「栗めし」をはじめ、2011年に
「ご当地グルメ」として下関から新山口駅になって再スタートした新山口駅「ふく寿司」あたりが今回も目玉でしょうか。さらに、午後1時頃に到着するなど。さらに、もしかすると今回もまた来るかも知れない全国屈指のおいしさを誇る
宮島口駅「あなご飯」や
高知駅「鯖の姿寿し」などのレア駅弁も、運が良ければ整理券を使うなどして買うことができます。さらに嬉しいのは水戸駅で一昨年の京王開幕前まで水戸駅で売られ、そして消えてしまった
「印籠弁当」が大洗の名物弁当になって、昨年に引き続き京王に帰ってきたことです。きっと今年も駅弁ファンの注目の的となるでしょう。
駅弁グッズ
「うまいもの」コーナーも気になるところですが、特筆したいのは、いわて沼宮内駅弁を手がける「肉のふがね」が「岩手短角牛弁当」1280円を1月18日まで実演しています。こういうレアものを買ってみるのも楽しみ方の一つでしょう。
駅弁を効率よく買うには。。。
2006年、2007年、2008年、2009年、2010年、2011年と、毎年、同じようなことを書いていますが、基本的には変わらないと思います。すなわち、
・まず、どこで何が売られているのかをしっかりと把握することから始めましょう。そのためには京王百貨店新宿店の公式サイトや駅弁大会ブログを事前にチェックしておく必要があります。事前にウェブチラシが公開されましたので、購入計画には大変役立つと思います。
・2012年は2011年から2種類増え、豪華駅弁6種に関してウェブでの事前予約を実施していますが、これは欲しい駅弁を確実に入手できるので、お金に余裕があればぜひ利用したいシステムです。
・2009年からは輸送駅弁コーナーに柵ができて、入場制限をするようになりました。この結果、人気実演駅弁よりも長い列ができていました(2009年の場合)。因みに私は30分並んでやっと入場できました。2010年や2011年には少し改善されたようにも思いましたが、大きな変化はありませんでした。そのことを考えると、輸送駅弁でお目当てがある場合は、まず開店時間と共に輸送駅弁コーナーに向かうのが宜しいかと思います。そこで10分程度で買い物を済ませて実演駅弁に向かえば、その時間帯ならまだ実演駅弁は(整理券が出ても)午前中には何とか買えそうな気がします。
・玄関の総合案内や7階の催事場総合案内でチラシをもらうことを忘れずに。その際、輸送駅弁の整理券には何があるのかを聞き、欲しいものがあれば予めもらっておくと良いでしょう。
・当たり前のことですが、一番欲しい駅弁から買う、が鉄則です。しかし、第2希望以降に対決もの、人気があるもの、ユニークな容器、キャラクターもの、期間限定ものなどがある場合は、その入手難易度をよく考えながら購入する順番を考えた方がいいと思います。
・人気駅弁を買うコツは、開店と同時に来店し、その人気駅弁の整理券を欲しい駅弁順からもらってしまうということです。整理券に指定された時間が来るまでは、整理券のない他の人気駅弁に並ぶなどして時間を過ごすのが良いでしょう。また、一人で行かず、何人かで手分けして整理券をもらったり、並んだりというのも良い方法です。
・実演の人気駅弁が混んでしまっているときは、整理券の配布に注意しながらも、輸送駅弁コーナーへ足を運びましょう。チラシにもない掘り出し物の駅弁が見つかるかも知れません。
・横川駅「峠の釜めし」、森駅「いかめし」などのように、毎年人気の高い駅弁は、時間に余裕を持って買うことをおすすめします。平日の午後など、比較的空いている時に買うのが良いかも知れません。
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