「東北の想い」駅弁旅 〜その2〜
2011年6月24日の夜から26日まで、東北地方に想いを込めた旅をしました。6月25日の夜は一ノ関駅前に宿泊していました。深夜、ホテルでテレビを見ていると、なんと平泉が世界遺産に登録されたとの報が。翌朝、まずはこの駅弁を買おうと決めました。
上は2011年6月26日、一ノ関駅で購入した「NHK大河ドラマ放送記念平泉義経」。1000円。朝7時過ぎの購入でしたが最後の1個でした。もちろんそのあとで追加していることも考えられます。
2011年6月26日、フランスのパリで開かれていたユネスコの世界遺産委員会で、日本が再推薦していた「平泉」(岩手県平泉町)を、世界文化遺産に登録することが決まりましたが、下は2007年2月17日に中尊寺金色堂を訪れたときの画像です。写っているのは鞘堂。この中に金色堂があります。
下は2005年1月10日、大宮駅駅弁祭りで初めて購入した「NHK大河ドラマ放送記念平泉義経」。
2005年1月9日から放送の度のNHK大河ドラマ「義経」放送を記念して、2004年9月より一ノ関駅で売られているお弁当です。
源九郎義経は若き日を奥州平泉で過ごし、終焉の地もまた平泉でした。その逗留の際に食したであろう食材に思いを馳せ、平泉地方の産品を主に使用して作られた駅弁。平泉産ひとめぼれ「金色舞」を使い、古代米と炊きあげたゆかりごはん、くるみごはんをメインに、高級鶏肉「いわいどり」の照焼、鮭の唐揚げ、きじもち、がんもどきなどの煮物、ごま豆腐、枝豆ふっくら揚げなど。
話題は逸れてしまいますが、下は2007年5月13日、一ノ関駅で購入した幕の内弁当「岩手県産ひとめぼれ」。
気仙沼に行った帰りに一ノ関に寄り、購入しました。さすがにごはんがおいしいお弁当。
鶏の照り焼き、鮭焼き、帆立、長茄子など、東北らしいおかずが並びます。
下は2007年12月6日、CHさんが上野駅の旨囲門で購入。 900円。貴重な画像どうもありがとうございました。以下はコメントです。
「おかずは鮭、ほたて、鶏、卵焼きなど。ご飯は「ひとめぼれ」と書いてあるだけのことはあります。新潟駅のコシヒカリ弁当のように、もう少しご飯が主張していてもよかったかなと思います。」
話を2011年6月26日の一ノ関駅に戻します。実は下の画像を写した直後、デジカメをズボンのポケットに入れたつもりがするりと落ちたらしく、しかもホームと車両の間をすり抜けて、雨の中、線路まで落ちてしまったようです。気仙沼まで往復する車中でデジカメがないことに気づき、車掌を通じて一ノ関駅に連絡しましたが、ホームの上からは出てこず。再び一ノ関駅に戻り、もうだめかと諦め掛けてホームの下を見たら、ありました。しかし、壊れてしまい、もう動きませんでした。何とか中の画像データは取り出せましたが、下が遺作の画像となってしまいました。私の想いも複雑です。
しかし、旅先でデジカメが戻ってきただけでもラッキーです。気を取り直して駅弁をいただきます。6年間で少しだけおかずが変わったような気がしますが、ほぼ同じ内容で売られていました。おそらく今後は掛け紙に「祝 世界文化遺産登録」などのシールが貼られて売られるようになるのでしょうか?
鶏の照り焼き、コロッケ、野菜の煮物、豆のハンバーグなど、どこにでもありそうなおかずではありますが、おいしいです。ゆかり御飯やくるみご飯には古代米が入っていて歯応えも十分。
この駅弁はもちろん、平泉が世界遺産に登録されたことで、2011年3月11日に未曾有の震災を被った東北地方の復興のシンボルとなってくれることを願ってやみません。
ついでですが、2011年7月17日、東京駅旨囲門で購入した「世界文化遺産平泉」1300円。調製はあべちうです。平泉が世界遺産に登録されたことを記念して作られたお弁当のようです。対応が早いですね。
岩手県産ひとめぼれを使用したごはんは平泉の中尊寺金色堂をイメージしたと見られる、蒸しうにごはん。甘栗や銀杏、錦糸玉子でリアル観が増しています。
さらに、肝までしっかりと付いている煮アワビ。椎茸や蓮根などの野菜の煮物、海老と春雨や菜の花の酢の物、黒豆、ごま寒天、鶏そぼろもちなど、お祝いムードを醸し出しています。
下は2011年7月17日、東京駅旨囲門で購入した一ノ関駅「平泉前沢牛ローストビーフの逢わせ寿司」1300円。
調製は斉藤松月堂。これも記念弁当に属するでしょうか。牛肉炙り焼きとローストビーフが並んでいます。前沢牛はローストビーフ、炙り焼きは岩手県産和牛のようです。玉蒟蒻とワサビ菜、甘酢生姜、大根味噌漬けが付け合わせ。
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