SL人吉・駅弁旅その2〜

2013年5月12日、熊本から「SL人吉」でスタートして、肥薩線を奥に入って人吉駅まで来ました。ここには全国的にも珍しくなってしまった駅弁の立売が健在です。

       

この日も立売人の菖蒲さんが大きな声を張り上げて駅弁を売っていました。この駅にやってくる「SL人吉」も「いさぶろう・しんぺい」も窓が開きますから、車内で座りながら立売を呼んで、列車の窓越しに駅弁を買うことも可能です。

      

私ももちろん菖蒲さんから買いました。この日に購入したのは「栗めし」900円と「山麓おむすび」390円です。まずは「山麓おむすび」から。2013年5月12日、人吉駅の駅弁立売人から購入した「山麓おむすび」。

      

駅弁はその昔、明治10年代に「おにぎり」から始まったわけですが、それにしてもこの駅弁は大きすぎます。これを買ったのは3回目ですが、毎度のことながら驚きモノ。焼き鮭や玉子焼き、こんにゃくなどのおかずがつきます。気になるおにぎりの具ですが、詳しくはこちらを参照してください。

      

そして、もう一つ買ったのは「栗めし」ですが、その前に下は2004年1月13日、京王駅弁大会で購入した「栗めし」。山深い里の秋の香りといった駅弁です。栗型の容器もかわいらしいですね。かんぴょう入りの炊きこみご飯の上に甘くほくほくした栗がのっています。

      

ついでに、人吉にはかつてこんな駅弁もありました。鮎の甘露煮が丸ごと入った釜飯です。下は2009年7月11日はやしさんが人吉駅で購入した「人吉盆地のまぜごはん」。貴重な画像どうもありがとうございました。以下はコメントです。

      

「やまぐちさんの釜飯、人吉盆地のまぜごはんです。具がてんこ盛りです。」

      

またまた話をそらしてすみません。2013年5月12日の話に戻ります。下は2013年5月12日、人吉駅の駅弁立売人から購入した「栗めし」。吉松駅に向かう観光列車「いさぶろう」の車内でいただきます。

      

下の画像は日本三大車窓の一つ、矢岳トンネルを抜けてすぐの車窓です。詳しくはこちらを参照してください。ここに至るまで、スイッチバックあり、ループありの大畑(おこば)を越えると、韓国(からくに)岳をはじめとした霧島連山、更にはるか遠くには桜島や開聞岳が見えてきます。この日は天気が良く、絶景でした。その山の中で下界を見下ろしながら、山の幸である栗の駅弁を食べるのは、まさに至福の時と言えましょう。

      

下は「栗めし」の中身です。見るからに手剥きがしてあり、実際に食べてみるとホクホクした栗が、いかにも地元のものという感じがして嬉しいです。

      

そのまま「いさぶろう」で吉松駅まで行ったのですが、左下は人吉駅の名物駅弁サンドイッチ、右下は吉松駅の伝統的な幕の内弁当です。興味があればそれぞれのリンクからどうぞ→人吉駅「サンドイッチ」吉松駅「御弁当」

       

人吉駅・駅弁立売人の菖蒲さんにはいつまでも頑張って売り続けていただきたいです。

      


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