東北「福興」駅弁旅 〜その4・終〜

東日本大震災からちょうど1年経った2012年3月10日から11日にかけて、東北を旅しました。そして、10日は山形に宿泊しました。今まで宿題になっていたご当地グルメ?(名物料理)の駅弁をやっと賞味する機会が訪れたのです。

     

山形の秋の風物詩と言えば「いも煮会」。それを駅弁風に仕上げ、2009年12月に生まれたのが「いも煮弁当」1000円。9月から3月までの季節弁当です。加熱式。この駅弁が誕生以来、地元の山形駅や東京駅での駅弁大会などで何度となく手が伸びそうな機会はあったのですが、満腹と中身が重たそうな雰囲気に勝てず、いつもスルーしていましたが、この日は山形に宿泊し、かつ比較的早い時間帯での到着でしたので迷わず買いました。

     

里芋、牛肉、こんにゃく、しめじ、ねぎがアッツアッツな状態で食べられます。「あっづいうちに食べてけらっしゃい」とパッケージに書かれているように、温かいからこそ「いも煮」の雰囲気が味わえます。

     

七味唐辛子をかけてみました。彩りが食欲をそそります。いも煮の汁でごはんをじっくり炊いただけあって、とても味わい深いです。なんと言っても山形の牛肉を美味しく味わえるのが魅力です。

     

かつては山形牛を味わうこんな駅弁もありました。下は2005年5月25日に山形駅で購入した「山形牛べごっこ弁当」1100円。

      

一口で言うならば「牛カツ弁当」でした。そして牛肉煮もその存在を主張しています。フライドポテト、にんじん煮、玉子焼き、漬け物、さらに山形名物さくらんぼのシロップ漬けなどが添えられています。

      

マヨネーズがついていましたが、おかずを見る限り、いったい何にかけて食べるのか、今ひとつ理解できませんでした。

      

再び話を2012年3月10日に戻します。この日は「やまもり弁当」1100円も購入しました。「つや姫」デビュー記念弁当でもあります。「つや姫」とは大河ドラマに出てきそうな名前ですが、実はお米の銘柄です。10年の月日をかけて品種改良がなされ、2010年秋にデビューしたのだそうです。

     

したがって、ご飯がメインなのです。でも、それにしてもおかずが充実しています。はしぎ干しの煮物、巾着の里芋入り、豚角煮、牛カルビ、塩鱒、玉こんにゃく、しそ巻き、鶏の照り焼きなど。

     

冷めてもいっそううんめえ〜のが「つや姫」の特徴なのだとか。山形県待望の新品種米ということで、「福興る」出来事と、それをアピールする駅弁と言えます。

     

下は翌日の朝、2012年3月11日に購入した駅弁「おらだのごっつお」ですが、今回の駅弁行脚はここで終了したいと思います。最後までおつきあいくださり、どうもありがとうございました。

     

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