東北「福興」駅弁旅 〜その1〜

このたびの東日本大震災におきまして、被害に遭われた皆さま、関係の皆さまに、心よりお見舞い申し上げます。東日本大震災からちょうど1年経った2012年3月10日から11日にかけて、東北を旅しました。石巻は2011年8月以来の訪問ですが、あまり変化がないことに失望しつつも、復興を願う気持ちには変わりありません。

      

上は石巻の風景。2012年3月10日、仙台駅で購入した「東北福興弁当」1050円。調製はNREです。JR東日本広報誌「トランヴェール」2012年3月号にも掲載されていた駅弁です。厳密には2011年11月あたりから仙台駅や東北新幹線車内販売で売られていたと思われます。下は石巻駅と私が乗車した小牛田行きの石巻線ディーゼルカー。この1週間後に石巻〜渡波が復旧しました。

      

仙台駅では「がんばろう東北 絆フェア」を開催中でした。今回は時間のかかる仙石線(松島海岸〜矢本はバス代行運転)は利用せず、高速バスで仙台から石巻入りしました。

       

下は中身です。全体の2/3をおかずが占め、さらに6分割して東北6県の名産が詰まっています。左上の端には秋田県のきりたんぽ鍋風おかずが細竹と鶏肉に栗の甘露煮を添えて。真ん中は青森県のイカ唐揚げとホタテのガーリック焼きにパプリカ素揚げを添えて。右端は岩手県の三陸産さんま竜田揚げ、鮭の幽庵焼きに切り昆布煮を添えて。

      

中段の左端には飛び魚出汁を使用した山形県のいも煮風里芋と牛肉、ごほう、こんにゃくに飾り人参を添えて。真ん中は宮城県仙台の笹かまぼこ、牛たん焼きに、白石「竹鶏ファーム」鶏卵の玉子焼きを添えて。右端は福島県産若桃の甘露煮、りんごの赤ワイン煮、舞茸の天ぷらに茄子漬けを添えて。ご飯は宮城県産の「ひとめぼれ」、その上に宮城県産の小梅、福島県産の会津ネギ味噌。よくこれだけ揃えたものです。

      

東北のあちこちでは「復興」ではなく「福興」の文字をよく見かけるようになりました。響きは「フッコウ」で同じですが、肩に力が入った「復興」よりも、純粋に自然と幸福を求める「福興」の方が、被害者意識にとらわれずに前を向いて歩んでいけるような気がします。

      

  駅弁行脚インデックスページへ戻る  トップページへ戻る   東北の駅弁リストに戻る 

  さらにこの旅を続ける