三陸縦断駅弁の旅〜その4〜

2006年7月30日、八戸駅から乗車した「リアス・シーライナー」はJR八戸線、三陸鉄道北リアス線、さらにJR釜石線を経由して三陸海岸をゆっくりと南下していきます。釜石駅到着は13時27分。八戸駅を出てからおおよそ5時間が経過しました。これは全行程の所要時間10時間3分の約半分です。釜石からは再び三陸鉄道の今度は南リアス線に入り、さらに南下を続けてゆきます。そして、この駅弁旅のメイン、おおふなとの駅弁を目指しているご当地健康料理弁当と出会うことになります。

 
 

JR山田線を走る頃には降ったりやんだりの雨も上がり、天気は快晴となりました。車窓風景も良いです。
13時27分、釜石駅に到着し、またしても運転士と車掌が交替します。ホームの反対側には盛岡からの快速「はまゆり3号」が到着しました。

     

唐丹(とうに)駅では仙台発下り八戸行き「リアス・シーライナー」とすれ違いました。その様子をしばらくご覧下さい。

 
 
 
 

さて、次の停車駅、吉浜から弁当売りが乗り込んできました。下り八戸行きリアスシーライナーで売れ残った「おおふなと椿寿弁当」を売りに来たのです。昨日(2006年初日・7月29日)はすべて売り切れたので上りでの販売はなかったそうです。ということは、今日はとってもラッキーだったということですね!

     

「おおふなと椿寿弁当」は毎日内容が変わるようです。本日は碁石レストハウス調製のもの。

     

海老、しゅうり入り磯の香飯にホタテのクリーム焼き、あわびの酒蒸し、ホヤの天ぷら、もずくワカメの寒天寄せなど。どれも地元の産物をうまく生かした逸品。

     

「椿寿」とは長寿を表す言葉で101歳のことだそうです。長寿を目指す健康料理の基本は「真土不二」(その季節にとれるものを食べるのが最も健康によいということ)と「土産土法」(その土地でとれたものはその土地の調理法で食べるのが最も体によいということ)だと言われており、「椿寿弁当」はこの考えに基づき新鮮でおいしい三陸の魚介類を大船渡の調理法で作っているということなのです。

     

お品書きです。健康に留意した献立が組まれています。また、掛け紙の裏は観光マップとなっています。

     

     

この車内弁当は大船渡市観光物産協会の方の話によると、ウェディングパレスまるしち、碁石海岸レストハウス、碁石給食、サキヤマの市内4業者から販売されているようです。

     

椿寿料理である磯の香飯、三陸貝クリーム焼き、ウニの磯焼き、ホヤとワカメの酢のものを基本とし、4業者がオリジナルメニューを加えているとか。掛け紙は共通のものを使用し、今後はイベントなどで発売し、最終的には大船渡(盛)での駅弁を目指すことができればと言うことでした。ぜひ根付いて欲しいものです。

     

盛駅には14時29分着。ここで三陸鉄道とはお別れとなります。進行方向も変わるため、座席を移動し海が見える位置を確保しました。気仙沼まではJR気仙沼線を走ります。

 
 

     

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