南紀の春・駅弁旅
〜その2〜
2009年3月1日、大阪から紀伊勝浦駅まで、一足早い春を求めて往復旅をしました。紀伊田辺から紀伊勝浦へと向かう車中で、2007年冬に紀伊田辺駅で生まれ、定着しつつある駅弁3種のうち、「弁鶏」に続くもう一つの駅弁を紹介しておきます。
熊野本宮大社への参道をバックに撮影。。。と思いきや、これは紀伊田辺駅の跨線橋にあったポスターをバックにしたものです。でも、雰囲気は出ています。紀伊山地の霊場と参詣道は世界遺産に登録されており、紀伊田辺から熊野古道中辺路が続いています。
紀伊田辺駅「熊野古道めぐり」。調製元は寿屋。850円です。昔ながらの籠タイプ容器で、熊野古道の雰囲気をよく醸し出しています。さっそく中身を見てみましょう。めはり寿し、おにぎりを中心とした素朴な内容です。マグロのトロ煮なども見えます。また、掛け紙の裏は古道マップが描かれていました。
一瞬、古代米かと思われた紫色のおにぎりはゆかりご飯で、ちょっと残念した。紀州名産の南高梅、高菜を巻いた大きなめはり寿し、ふき、インゲンの天ぷら、はも、玉子焼き、銀杏などが入っています。
紀伊田辺に到着した午前10時にはキヨスクに3つあった「熊野古道めぐり」ですが、闘鶏神社に行って帰ってきた小一時間のうちにすべて売り切れてしまいました。どうやら紀伊田辺駅弁3種のうちで、最も人気があるようです。
さて、紀伊田辺から乗車した特急オーシャンアロー5号は串本に到着。紀伊勝浦はもうすぐそこです。この次に来るときには、ぜひ時間に余裕を持って、熊野古道や潮岬、大島を観光したいものです。車窓に広がる大海原を見ながら駅弁を食す。何と言っても鉄道旅行の醍醐味ですね。
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