うまい新潟駅弁合戦 〜その3〜
2009年11月22日、「うまさ ぎっしり 新潟」新潟デスティネーションに合わせ、新潟駅で新潟県内7社など計10社による「天地人駅弁合戦」が開催されました。新潟駅を出発した北越4号は定刻通り長岡駅に到着。最近の傾向として長岡では野菜中心の駅弁がよく出てきます。
下は2009年11月22日、新潟駅万代口コンコースで開催された駅弁イベント「天地人駅弁合戦」で購入した「越後の野菜 幕の内 ハイカラ好事」1050円。調製は池田屋です。3社あった長岡の駅弁はこの5年間で2社が相次いで倒れてしまいましたが、ただ1社残された池田屋は今日も長岡駅の食事情を支えるべく頑張っています。
さて、今回の駅弁は「越後の野菜 幕の内」という言葉が示す通り、地元の野菜を多く取り入れた、野菜がテーマの駅弁です。見た感じ動物タンパクは鮭のそぼろと玉子焼きだけで、あとはすべて野菜です。ヘルシー志向の方、特にベジタリアンにはたまらない駅弁と言えます。なぜ「ハイカラ」という名前が付いているのかはわかりませんが、「ハイカラ」という言葉に釣られて、例えば「長岡洋カツ」などのコッテリした洋食弁当だと勘違いされると、売り手にとっても買い手にとっても悲劇が起こりますので、売り場での十分な説明は必須だと思いました。
内容は長岡の大地の恵みである山の幸を中心とした、田舎風の「野菜祝い御膳」ということで、長岡コシヒカリのふっくらごはんの上に赤かぶ漬け、唐芋の味噌漬け、青菜炒め、きゃらぶき、大根の味噌漬けが載り、ご飯とご飯の間にはミョウガの酢漬け、おもいのほか(食用菊)の酢漬け、長岡蒟蒻の神楽南蛮(真っ赤な唐辛子)味噌田楽、玉子焼き、笹団子が詰められています。
まさに「地産地消」の、そして健康を考えた、地味なりともコンセプトがしっかりとした駅弁に仕上がっています。決して男性向きとは言えませんが、女性向き、年配の方向きのお弁当でしょう。
「トキばぁちゃんのおすそわけ」「ECHIGO NIPPONIA NIPPON」の流れを汲む、田舎風竹籠容器を用いた野菜志向シリーズ第3弾と言えそうです。
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