みちのく駅弁行脚 〜その5〜

2007年10月8日、余目から陸羽西線(奥の細道最上川ライン)を経由して山形新幹線の終着駅、新庄駅へと辿り着きました。この駅に隣接する「最上広域交流センターゆめりあ」内の「もがみ物産館」 には、真室川の牛肉を使用した弁当が売られているというので、それを賞味するのが目的の下車でした。

   

2007年10月8日、新庄駅構内「もがみ物産館」で購入した「牛肉すき焼き弁当」1000円。となりには「メンチカツ」160円も売られています。

    

「牛肉すき焼き弁当」だけでなく、ご丁寧に「メンチカツ」にも掛け紙が掛かっています。そのおかげか、かなり気合いが入った印象を受け、調製元がこういう手抜きのない姿勢だと、中身の味も期待できそうです。

   

まずは「牛肉すき焼き弁当」から。加熱式ではありませんが、冷めていても牛肉は柔らかく、脂肪分が固まってもいないため、かなり肉には自信があるのだなと伺わせます。

   

しらたき、椎茸、グリーンアスパラや山菜はもとより、この手作り感あふれた玉子焼きは素晴らしいです。和の職人が作ったのかなと思ったのですが、「もがみ物産館」の店長さん曰く、作ったのは真室川町にある「珍竹林」という有名なステーキハウスのご主人なのだそうです。それならば肉が上質で、かつ旨く仕上がっているのも納得がいきますね。

   

それから、「特製手づくり メンチカツ」160円も必ず一緒に買っておきたい逸品。牛肉、豚肉、玉葱、パン粉。当たり前の材料で作っているのでしょうが、これがメチャウマです。

   

160円という値段はメンチカツ1個には高いお値段ですが、それでもお得な感じ。ハンバーグに衣を付けているのかと思ったくらい肉の存在感があります。ぜひ新幹線に乗る前に買って、おやつ感覚で車内でつまみたいですね。お土産にも良さそう。

   

「牛肉すき焼き弁当」は2007年の春ころから売り始めたそうです。最初は認知度も今ひとつで苦戦したそうですが、やがて口コミで広がり、軌道に乗ってきたとのこと。毎日すき焼き弁当もメンチカツも10個ずつ入るということです。

   

この「牛肉すき焼き弁当」の実力はよくわかりました。新庄駅では改札外キヨスクに置いてある駅弁の種類や数が少ないので、できれば切符を買う前に「もがみ物産館」に寄り、このお弁当とメンチカツをまず手にするのがいいかと思います。取り置きの事前予約は「もがみ物産館」0233−28−8886まで。朝8時半から夜8時まで開いているというのも嬉しいですね。

また、個人的にはステーキハウス「珍竹林」さんのミディアムレアに焼き上げた「ローストビーフ弁当」を食べてみたいです。冷めてもステーキほどは固さが気にならないし、山形新幹線沿線の駅弁には「すき焼きタイプ」が多いので、できればそれに合わすのではなく、ぜひ本職でも勝負してください。すでにネット上でも味は絶品だと評判のようですし、希少価値なので絶対に話題を呼ぶと思います。

しかしながら、2008年秋にこの駅弁は撤退しました。(2009年1月1日に現地で確認)


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