みちのく駅弁行脚 〜その4〜

2007年10月8日朝、前夜の宿泊地であった酒田を出発した私は、駅売りの弁当があるという情報を頼りに、小雨の降る中、羽越本線の余目駅に降り立ちました。

    

余目駅構内には2005年に開店したTMOアンテナショップ「あまるめホッとホーム」があります。ここは掛け紙なし汎用箱型容器で800円のお弁当をこの8月まで売っており、ネット上でも余目の駅弁として密かに話題となっていました。しかし、1日ごくわずかしか売れず、量が多すぎるのでもっとコンパクトな弁当が欲しいという客からの要望が目立っていたようです。今回、事前に調査したところ、その箱型容器のお弁当はなくなってしまったものの、新しくミニサイズで廉価なお弁当が朝早くから売られているという確認が取れたため、訪問してみることにしました。

   

このお店は庄内町の中心市街地活性化を目指して作られたもので、店頭には庄内町の特産物などがたくさん並んでいます。その一角にお弁当が売られていました。

   

このお弁当は「日本一おいしい米」づくりを目指して、庄内町の「庄内こめこめチーム」が丹精込めて生産した「スペシャルコシヒカリ」を使用しているというのが一番のウリです。

   

下は2007年10月8日、余目駅あまるめホッとホームで購入した「スペシャルコシヒカリ弁当」シリーズ「姫弁当」480円。日替わりで430円〜480円の透明蓋コンビニタイプ容器のお弁当として売られています。1日3個〜5個、朝8時には確実に店頭に並んでいます。調製元は「みずほ」。

   

日替わり弁当は曜日ごとにメニューが決まっていて、480円の「姫弁当」が週3回と最も多いです。他に、寿司弁当や丼弁当があります。 「姫弁当」については鶏そぼろ、玉子そぼろに絹さや、紅ショウガがスペシャルコシヒカリのご飯の上に載っており、おかずは鶏の唐揚げ、カブなどの野菜の煮物、ポテトサラダなど。値段的には大変お買い得だと思います。

   

現在のところ掛け紙はなく、シールのみであり、駅弁の体裁にはなっていませんが、あまるめホッとホームの担当者によると、帯を付ける検討はしているとのことです。

   

ただ、駅弁になるために恒常的に弁当名や駅名を書いた帯を付けるとなると、デザインもしっかりとさせたいし、かといって売れる見込みにも乏しいということで、まだまだ産みの苦しみは続きそうです。とりあえず、今後の動きを見守っていくしかありません。

   

スペシャルコシヒカリをはじめとする庄内町の魅力を全国に発信し、全国からこれを求めて余目駅に集まってくるような駅弁になって欲しいですね。


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