瀬戸内駅弁旅
〜その5・終〜
2010年3月27日から28日にかけて、瀬戸内地方を行ったり来たりしました。この2日間の旅では瀬戸大橋、しまなみ海道、大鳴門橋&明石海峡大橋と3つの本四架橋を制覇したことになります。最後に在りし日の宇高連絡船風情を味わってみたいと思います。
まずは前日の宿泊地であった高松から朝6時台のマリンライナーで本州に渡りました。そして茶屋町で宇野線に乗り換えておよそ四半世紀以上ぶりに宇野駅に降り立ちました。前回は間違いなく宇高連絡船に乗り換えたはずです。
今回は四国フェリーに乗船します。2010年2月には3月末で国道フェリーと共に撤退というニュースが全国を駆けめぐり、その後の撤退宣言撤回で事態はひとまず落ち着きました。しかし、予断は許さない状態です。それに2010年は宇高航路100年の記念の年でもあります。とりあえず1988年で幕を閉じた懐かしき宇高航路を偲び、せめて宇高フェリーに乗っておきたいと思ったわけです。
390円で約1時間の瀬戸内海クルーズが楽しめます。船内でも売られているという
「五色おにぎり」
を楽しみにしていたのですが、この日は便が早かったのか、売店が閉まっていました。残念です。しかし、気を取り直してしばし海の旅に浸ります。
左上の画像は玉野の町を後にした様子です。私が宇高連絡船に乗ったのは通算5回くらいだったと思いますが、いつ乗っても青函連絡船と違って海が穏やかだったことを、まるで昨日のことのように思い出しました。この日は船上デッキに出るとまだ肌寒い風が吹いていましたが、初めて四国に渡った1978年2月に宇高連絡船のデッキから、やはり同じような肌寒い風を全身に受けながら、まだ足を踏み入れていない四国をずっと眺めていた高校生の自分がいました。
右上の画像は通称「鬼ヶ島」の女木島です。確か1991年か1998年のどちらかに行った記憶があります。左下の画像は近づいてくる高松の街並み。
左下は1980年9月30日、高松駅で購入の「御弁当」。ダイヤ改正前日でした。今は懐かしい宇高連絡船が絵柄に使われています。昔は四国に渡ると言えば宇高連絡船でしたから。。。内容は幕の内タイプのお弁当。そして右下は1978年頃。日本旅行専用、団体旅行用の駅弁掛け紙であると思われます。「青い国 四国」というのが当時のキャッチフレーズでした。こちらの中身も普通の幕の内と考えて良いでしょう。
高松に着き、少し歩くと高松駅に着きます。宇高連絡船はもちろん高松駅に直結していました。高松駅構内には今でも連絡船うどんが食べられます。今回は讃岐うどんの入門とも言える、ちくわ天が入った「ちくわ天ぶっかけ」400円を賞味しました。
そして、いよいよ鳴門経由の高速バスで四国を去るべく、昼食調達のために立ち寄った高松駅の売店で「伝統の味」と書かれながらも初めて見る「花見弁当」を発見。定番の「あなご飯」と共に購入しました。
下は2010年3月28日、高松駅で購入した「花見弁当 松」2100円。
「御料理」と書かれた掛け紙が掛けられた2段弁当でした。量的には2人分はありそうです。穴子やおぼろの押し寿司、巻き寿司がメインで、おかずもたくさん入っています。
まさに満開の桜をイメージした華やかな内容です。カニコロッケ、鰯のつみれ揚げ、海老団子、野菜の煮物、玉子焼き、鶏の唐揚げなど。個人的には鰆の焼き魚が美味しかったです。
最後に、前日の3月27日にちょうど満開を迎えていた土讃本線の大歩危駅の様子を。山桜でしょうが、思わず下車したくなりました。
高松駅では2010年4月10日から「讃岐たいらぎ弁当」を新発売し、三原駅、福山駅でも坂本龍馬の駅弁が新発売になるようで、2010年は瀬戸内の駅弁がより華やかになりそうです。ぜひ瀬戸内海を見ながら駅弁をどうぞ。最後までご覧くださり、どうもありがとうございました。
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