コロプラ九州駅弁旅
〜その1〜
JR九州と「コロプラ」という携帯位置ゲーム会社とがコラボして2009年11月から2010年3月まで発売された「コロプラ乗り放題きっぷ(北部九州用・2日間乗り放題10000円)」を使用して、2010年2月20日から21日にかけて九州の駅弁旅をしました。まずは長崎からスタートです。
画像は2010年2月21日、長崎駅で購入した「龍馬弁当」。1000円。2010年NHK大河ドラマ「龍馬伝」に因んだと思われる駅弁です。出身地の高知ではなく、長崎でなぜ「龍馬弁当」なのか? それは坂本龍馬が前年に伊豆下田で会った勝海舟に随行して1864年に長崎を訪れて以来、長崎を拠点とする日本初の商社「亀山社中」、後に言われる「海援隊」を組織したことなど、長崎にゆかりが深いからでしょう。坂本龍馬は薩長同盟をとりもち、徳川慶喜の大政奉還を画策するなど、明治維新の原動力となった人です。
この駅弁はNHK大河ドラマ「龍馬伝」に先駆けて2009年6月から販売されています。調製はいずや弁当。この日は博多からの特急1番列車で朝8時に長崎に到着しましたが、他の駅弁と共にちょうど店頭に並べている最中でした。
内容はひと言で言えば卓袱料理。和洋中さまざまな味わいです。また、龍馬が好きだったとされる鯨のカツをはじめ、アスパラベーコン巻きのフライ、じゃがいもフライ、野菜の煮物、豚の角煮、焼き鯖のマヨネーズ風味、魚のすり身揚げ、長崎名物カステラ、メロンなどでした。種類が豊富で飽きさせません。中でも牛蒡と南瓜の煮物はとても柔らかくて味が染みていました。
長崎には2009年9月下旬から売り出された「龍馬とお龍のおしどり弁当」1000円というのもあります。龍馬が好んだ鶏肉照り焼き、豚の角煮、鯨、えびのすり身をパンに挟んで揚げたという「ハトシ」など。デザートとしては龍馬と妻であるお龍が日本初といわれる新婚旅行に出かけた際に持って行ったカステラが入っています。下の「龍馬とお龍のおしどり弁当」は2010年1月10日、京王駅弁大会で購入しました。2010年2月10日には現地長崎駅で売られていたのも確認しています。
調製は膳菜家。9マス弁当の体裁で、錦糸玉子とおぼろが載った大村寿司、赤飯おこわ、鯨ご飯、白飯に、ハトシ、鶏の照り焼き、煮玉子、鯨の肉じゃがなど5種類のおかず。ここにもカステラが付いています。
「龍馬とお龍の」とタイトルにもあるように、坂本龍馬夫妻の新婚旅行をテーマにした駅弁です。ハトシは揚げパンのような食感でした。
下は2010年2月10日の売店の様子です。売り場がいつの間にか変わっており、改札口に少し近づきました。従来のような駅弁専用売店でなく、キヨスクの一角での販売となっています。
なお、長崎駅では「ながさき鯨カツ弁当 龍馬が愛した望龍碗」も販売されたようで、京王駅弁大会で購入しましたが、この日は朝8時台だったためか、売店にその姿は見られませんでした。
長崎駅を後にし、白いかもめで再び博多へ戻ります。そして駅弁も買わずにすぐさま山陽新幹線に乗り換えて小倉駅へ。さらに再び「コロプラ乗り放題きっぷ(北部九州用)」を使用して乗り降り自由区間の東端、下関駅へと急ぎます。なぜいったん九州を出て下関へ行くのか、それには大きな理由があったのでした。
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