下は2011年5月28日、紀伊田辺駅から徒歩5分の「味三昧」で購入した「パンダべんとう」850円。
最初、紀伊勝浦駅に行ったときには、16時半だったにもかかわらず3種類(紀州てまり弁当、花暦、熊野古道めぐり)が残っており、まずはパッケージがリニューアルしていた「紀州てまり弁当」に目がいきました。しかし、初めて見る「パンダ弁当」の文字に釘付けとなり、売り場を見ると、ない。
売店の方に聞いてみると、「パンダべんとう」は2007年10月の「紀伊田辺駅弁コンテスト」で始まったご当地駅弁最初のラインナップにはなかったものの、その後加わったということで、販売開始からもう1年以上経っているとのこと。2008年9月に白浜の「アドベンチャーワールド」で双子パンダが誕生したことを受けて販売開始したそうです。しかし、2009年3月、そして8月にこの売店を覗いたときにはありませんでしたから、その後に駅弁となったと考えて良いと思います。
売り切れていてとても残念ですが、しかし紀伊田辺駅は頻繁に来られる駅でもありませんし、もしかしたら調製元の「味三昧」に残っているかも知れないという淡い期待を抱いて訪れてみることに。すると、大変ラッキーなことに1つだけ残っておりました。手にとって眺めてみると、カップ式の容器の側面にパンダの顔が描かれ、上にはシールが貼られた透明蓋がかぶさっています。シールにも書いてあるように、中身は「紀州うめどりの唐揚げ丼」だということで、さっそくいただいてみましょう。
名前に恥じず、何となく梅の香りが、そして味のする鶏肉だなと思ったら、そんなはずはなく、口に入れたとき、ごはんの中に梅肉が混ざっていたのを一緒に頬張ったのでした。二層式になっているご飯の中ほどには梅肉の他に味付け海苔、栗なども潜んでいます。上には錦糸玉子や高菜漬け、奈良漬けが添えられ、もちろん南高梅も。唐揚げだけでなく、鶏そぼろも散らされています。総じて紀州らしさを感じられる駅弁に仕上がっていました。
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