仙台駅弁「こばやし」が主催する「第8回私の駅弁グランプリ」に応募する駅弁に挑戦です。今回のテーマは「みやぎの新・名物」。応募〆切は2005年5月末日。よ〜し、がんばるぞ〜。今回応募する駅弁の考案者は上ちゃん、お手伝いは保育園児「たけ」、試食ならびにアドバイザーは中学生「ゆう」。親子で楽しんでます。

ズバリ、今回の応募作品は「ずんだめし」。「ずんだ餅」のごはんバージョンです。「ずんだ」とは枝豆を打ち砕いたものに砂糖を混ぜて餅のまわりにからめたもの。鯛めしだって鯛そぼろは甘いんだから、ずんだをごはんと組み合わせてもイケると思いました。今回の試作品「ずんだめし」が「ずんだ餅」のネームバリューを借りて仙台の新名物になることはまちがいなし!!

ちょっと言わせて下さい。最近の駅弁コンクール受賞作品を見ると、料亭の創作弁当みたいで気取っていて、私としてはちっとも面白くありません。見てくればかりにとらわれず、駅弁なんだから、もっと単純でわかりやすく、飾らないというのがいいんじゃないですか? 「牛たん弁当」がなぜヒットしたかをみれば、駅弁のあり方が見えてくるはずです。審査員の皆さまも、そこのところの本質を見逃して欲しくないと思います。

今回用いたおかずは時間がないので完成品を買ってきてしまいました(^^;)。。。
枝豆はつぶすことを考えてちょっと長めに茹でました。
砂糖を入れてすり鉢でたたいてすって。。。
牛タン焼いてます。みそ漬けの方がいいかもね。
これがワサビだったらと思うと。。。いえいえ、大丈夫。
これが完成品です。見た目も爽やかでしょ。
ごはんにまぜるならば、白いごはんでもよかったかなあ。。。。
仙台のお米はおいしいから、きっと白いごはんでじゅうぶんだ。

さて、気になる「駅弁グランプリ」の結果ですが、
2005年7月5日に発表されました。
なんと、グランプリ、特選該当者なし。
こんなのありか〜と思う反面、実力のなさを痛感。。。
どういう駅弁なら「こばやし」さんの目にかなうのやら。。。

 材料(2人前)2005年5月8日調理。

 [ずんだめし]
 えだまめ(茶豆)……200グラム
 ごはん(宮城米)……2合
 しょうゆ、みりん……適量
 砂糖…………適量(少なめ)


 [おかず]
 牛タン(豪州産)……2枚
 笹カマボコ…………2枚
 秋刀魚甘露(昆布)煮…4片
 牡蛎の佃煮…………4個
 仙台長茄子漬……4個
 紅ショウガ…………少々
 錦糸玉子…………適量


 [作り方]
@えだまめを茹でて豆だけをとり、すり鉢で すって炊いたさくらごはんに混ぜる。

A牛タンを焼き、のこりのおかずをつめてあっという間に出来上がり。
    
          
茹で上がり〜
豆だけ取り出します。
けっこう力がいるかも〜
わさびみたい。。。こんなもんでしょ。
最初は刻み海苔と錦糸玉子を用いて三色弁当風にしました。ずんだをごはんの上に載せてみたのですが、「ゆう」曰く、「おいしいけど、ずんだはもっと薄く載せないと。。。食べにくいし、重いよ、この味。」
             
そこで、まわりにからめるという、ずんだもちのイメージを払拭し、ごはんに混ぜることを考えました。すると、あらあら不思議、今度は重くなく、ほのかな甘さでごはんとよくなじんでます。なんか、ホッとした味。

「これならば誰が食べても人気だね。子どもも大人もお年寄りも好きだと思う。栄養も満点だし、見た目がさわやかでいいなあ。」と「ゆう」も太鼓判。

「おかずの味が濃いというのもバランス的にいいよね。仙台の名物が一口ずつ食べられるというのもいいし、箸休めになるね。」

ということで、
これにて完成。

おかずは左から仙台長茄子漬け2個(今回は飛騨の小茄子漬けで代用)、秋刀魚の甘露煮2片、牛タン1枚、笹カマボコ1個(半分に切ってあります)、そして、ずんだめしの上にのっているのが牡蛎の佃煮2個。赤みがなかったので、とりあえずそこらへんにあった唐辛子を置いておきましたが、紅ショウガやプチトマト、クチナシの実などの方がいいと思います。
   
シンプルイズベスト。それが私の考える名物駅弁への条件です。

また、駅弁というからにはその地域ならではの特産物を少しずつでも入れたいですよね。それが旅人の視点を大切にするということ。これを食べたからこそ仙台に来たんだ、と思わせる心遣いが大切です。

地元仙台の人からすれば、今までクローズアップされなかった新しい特産物を発掘して、それを用いて完成度が高い駅弁を作り、全国に新しい名物として広めたい、という気持ちもわかりますが、それはあくまでも地元の人の視点であり、論理だと思います。

名物というのは地元の人ではなく、外の人が長い時間をかけて決めていくものですから、そこをまず押さえつつ、とりあえず今ある名物やその知名度を借りて、それをアレンジしてみることで、新しい名物の味としてみたいなあ、というのが今回の作品のコンセプトでした。


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「がらっぱ弁当」に挑戦