下は2006年5月4日、高崎駅で購入。2006年5月1日より1日限定30個で売り出された「復古だるま弁当」です。
もともと1961(昭和36)年1月に、現在の3代目「ダルマ」型のような陶器の駅弁(下のしおりの右側の「赤いダルマ」イラストのような形)としてデビューしたものの、頭の部分の蓋を取って中身を箸でさらうようにして食べるというのが不評で、すぐに2代目として箸が使いいいような容器、つまり、平たくして達磨大師の顔をイメージした強面の容器となったそうです。
上は1968(昭和43)年1月11日のしおり。昔の2代目容器は上の左側イラストのような形で、容器の色もどちらかというとベージュ系でした。中身もさくらご飯の上に椎茸、竹の子、蓮根、糸蒟蒻などを敷き詰めた精進料理風駅弁で、グリンピースと鶏肉が添えられていたと言うことでした。その後、ゴミ処理問題などの理由から2代目陶器の容器は1972年に終売し、以後3代目のプラスチック「赤だるま」となりました。私は1978年1月30日(下のしおり画像)あたりから何度となく購入しています。
「だるま弁当」は中国式精進料理である「普茶料理」を駅弁に取り入れたものです。さくらめしの上に山菜、筍、山川棒、こんにゃく、栗、ウズラの卵、柴漬け、ショウガ、コールドチキンがのせられています。容器が貯金箱になることでも知られています。は1978年、下は1983年当時の容器と中身です。
下は2002年3月17日購入の「だるま弁当」。
下は2004年1月13日、京王駅弁大会で実演されていた「ハローキテイのだるま弁当」の見本です。こうして見ると、「だるま弁当」もずいぶんと変化していますね。
下は共に2006年5月5日購入。
「ハローキテイのだるま弁当」は蒲鉾やウインナーまてキティちゃんです。
下は正統派「だるま弁当」の中身。
上は3代目「だるま弁当」の中身、下は「ハローキティーのだるま弁当」の中身です。
2006年5月1日から売り出された「復古瀬戸だるま弁当」では牛肉や鶏肉がたっぷり入っていました。これは昔とは内容が180度異なり、野菜の駅弁から肉・野菜半分の駅弁へと生まれ変わりました。その意味では「復刻」ではなく、あくまでも「復古」であり、昔の中身を再現しているわけではありません。なお、容器の瀬戸焼は中国で作られたようです。
上州牛肉のしぐれ煮、榛名地鶏の付け焼き、舞茸の含ませ煮、下仁田蒟蒻の赤玉、舞茸の山葵和え、花豆のふっくら煮、きんぴら風煮物など。ごはんは茶めしです。
見る角度によって達磨大師の表情が異なります。しばらくお楽しみ下さい。
怖いですね。現在のところ日本一「怖い」駅弁なのかも知れません。
インパクトありすぎですよね。。。
ローアングルからだと多少、怖さが和らぐのでしょうか。
横から見ると、怖さは感じられません。
中身のクローズアップです。食材はすべて群馬県産にこだわるという気合いの入れようです。
まるいおかずが目立つのも、だるまをイメージしてのことでしょうか。
2006年5月5日、高崎駅弁名物の「だるま3兄弟」がお揃いです。皆さんはどの「だるま弁当」がお好きですか?
下は2007年9月1日、上信越道下り横川SAの様子です。ここでも「だるま弁当」が買えます。
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