寒波の北海道駅弁旅 〜その5〜

2011年12月22日から26日までの4泊5日、「クリスマス寒波」と呼ばれた悪天候の中、我ながら交通マヒをうまくかいくぐって、なんとかほぼ予定通りに北海道を一周できました。12月23日は3時間遅れの札幌発根室行き夜行バスのオーロラ号で根室へ行き、折り返して釧路に来ました。「足湯めぐり号」に乗って、冬の釧路湿原をゆったり走ります。

   

この列車に乗るのは2回目。前回は2010年8月、つまり夏でした。そういうわけで、冬の釧路湿原訪問は初めてのことになります。

    

夏にはカヌーで下っていた姿が見えた釧路川の蛇行も、冬はひっそりと静かな佇まいでした。

   

時折響く警笛は、線路内でのんびりしているエゾシカを追い払うためでしょう。クリスマス寒波の間隙を突いて、この日は快晴の天気に恵まれました。

    

これらの車窓を眺めるにお似合いな駅弁があります。2011年12月23日、釧路駅ホームの台売りから購入した「釧路湿原弁当」1050円。

   

以前この弁当には茶そばが少し入り、その上に丹頂鶴が描かれたかまぼこ、鶉玉子が添えられていて、まるで丹頂鶴が巣で玉子を抱えているように見えたとのことですが、そんな粋な演出も、現在では無くなってしまいました。しかし、北の味覚は十分に楽しめます。

   

下の掛け紙は2003年ごろの「釧路湿原弁当」。基本的には変化がありません。

   

下も「釧路湿原弁当」。中身です。2004年のこの時も、丹頂の蒲鉾は見られません。しかし、ホタテやイクラなど、北海道の味覚が満載です。



上は2004年10月12日、はやしさんが購入し、フィルム撮影した「釧路湿原弁当」です。画像のご提供どうもありがとうございました。

 

釧路湿原を走る列車に、ノロッコ号があります。上と下は2005年5月2日、はやしさんが購入された「ノロッコ号弁当」。フィルム撮影です。画像のご提供どうもありがとうございました。ノロッコ号の運転期間中だけの販売だそうです。

 

下は2007年12月22日、釧路駅で予約して購入した「ノロッコ号弁当」。ノロッコ号の運転期間中ではありませんでしたが、購入することができました。

   

下の画像は花咲線での撮影。ノロッコ号には2002年の夏に次女と乗ったことがあります。しかし、その時にはこの駅弁の存在を知りませんでした。

    

下は2008年2月11日、はやしさんが「SL冬の湿原号」に乗車して購入した「SL冬の湿原号感動弁当」。貴重な画像どうもありがとうございました。以下はコメントです。

   

釧祥館さんのSL冬の湿原号感動弁当です。車内限定です。色々入って楽しめます。

   

釧路で発車を待つSL冬の湿原号です。天井にはタンチョウの飾りが。

     

カフェカーの売店で車内限定の弁当等を販売しています。

     

標茶で一息つきます。車窓からタンチョウが。

     

帰りはバック運転です。白い線路を黒い機関車が進みます。

     

下は1980年頃に購入したと記憶。「おたのしみ辨當」。いわゆる幕の内弁当ですが、掛け紙には釧路湿原も描かれ、丹頂や白鳥の姿も描かれています。内容としては、ほっけの唐揚げや鮭焼き、子持ち昆布の佃煮など、北海道らしさを演出した駅弁です。

              

「釧路湿原弁当」からどんどん話題が逸れてしまいましたが、ここで2011年12月23日に戻します。下は「釧路湿原弁当」の掛け紙と中身。内容は焼き鮭、鶏団子、焼売、厚焼き玉子、帆立煮、コーンクリームフライ、海老煮、いくら醤油漬け、中華風茎ワカメ、鶏の唐揚げ、高野豆腐、きんぴら、大根味噌漬けなど。いわゆる幕の内に近いです。

   

ついでに、下は2011年12月25日に特急スーパーおおぞらの車内で事前予約して購入した「くしろ北紀行弁当」1000円。「釧路湿原弁当」と似ていますが、50円安い割に、こちらの方がローカル色が出ているような気がします。

   

こちらはカニつめフライ、牡蠣の蒲焼き、帆立煮、たこ唐揚げ、海老煮、菜の花の辛子和え、信田煮、焼き鮭、いくらの醤油漬け、大根さくら漬けなど。この「くしろ北紀行弁当」はJR北海道の客室乗務員オリジナル企画商品ですので、札幌行き特急スーパーおおぞらの車内でしか買えないため、注意が必要です。釧路湿原を観光した帰りに特急で食べるという車内弁当というわけです。確実な入手のためには乗車2日前までにJR北海道客室乗務員センター011−261−6819に事前予約しておくのが無難です。

   

今回の旅では幕の内系の弁当を多く食べました。北海道の幕の内は土地柄がよく出た食材が豊富で本当に美味しいです。次は、「くしろ北紀行弁当」と同じく、JR北海道の客室乗務員オリジナル企画商品である札幌のお弁当を紹介します。

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