冬の道央駅弁旅〜その2〜

旭山動物園で童心に返った翌日の2007年3月4日、4年越しにチャンスをうかがいつつも、今までなかなか下車できなかった岩見沢駅にやっと降り立つことができました。

ここには1959年から30年間、岩見沢駅の名物として人気のあった「釜めし」が、11年の空白を経て2000年に復活しています。

    

もうレトロになってしまった711系電車で向かいました。岩見沢駅の改札を出ると、花扇のご主人が保温器に予約した釜めしを入れて待っていてくれました。釜はまだ熱く、出来立てであるのがよくわかります。代金を払い、お礼を述べ、ホームで待っていた連れとさっそく車内に持ち込み、3人で1個ずついただきました。もちろん私は昔から人気があった鶏タイプの釜めしをチョイスさせていただきました。最盛期には1日700個以上売れたそうです。

    

1989年まで売られていたという岩見沢立売の「釜めし」は残念ながら食べたことがありませんでしたので、今回が初めての経験となります。「とり釜」は830円。

    

その昔、親戚の家があった室蘭の駅からこの岩見沢の駅まで、C57の牽引する室蘭本線の客車列車に何度か乗ったことがありました。あれから30年以上が経過し、でもズシリと重い素焼きの釜めしを一口食べて、まだ少年だったころの懐かしい想い出が甦ってきたような、そんな気分になれたから不思議です。

    

アツアツの味付けごはんにはお焦げもあって、手作り感が伝わってきました。歯ごたえの良い鶏肉に竹の子、栗、椎茸、ウズラの卵、錦糸玉子、グリンピース。全体に上品な仕上がりを見せています。

    

上は「ホタテ釜めし」。いかにも活きの良さそうな弾力のある帆立が2つ。

    

「えび釜」も肉が引き締まった新鮮な海老を使用。椎茸も他の釜めし同様、香り高いものを使っています。

   

   ※上は2003年12月、「花扇」ご主人の許可を得てパンフレットより転載しています。

私が初めてこれらの駅弁を知ったのは2003年12月のこと。岩見沢駅で釜めしを販売しているということだったので、さっそくこのお店に確認したのがはじまりでした。業者は「花扇」(0126−25−9292)。仕出し専門の弁当店です。

「とり釜めし」「エビ釜めし」「ホタテ釜めし」(とりは800円、他は900円)を1日30個限定で岩見沢駅構内コンコース(通路)にて10時より売り切れる14時頃まで販売していると言うことで、掛け紙は3種共通。2003年当時の販売は平日のみで、土日でも電話予約すれば買える可能性がありました。2007年現在では30円ずつ値上がりしています。下の右側は2004年1月4日の「えび釜」の掛け紙です。

   

下は2005年7月にASAGIRIさんが購入した「ホタテ釜」です。画像のご提供、どうもありがとうございました。なお、価格はこの時点で930円に値上がりしていたようです。

                  

2007年3月現在では、火曜日と金曜日のみに1日20〜30個売られているということでした。あらかじめ予約をするのが無難でしょう。

   


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