青函惜別駅弁旅〜その3〜

2013年9月22日から24日にかけて、青函エリアを中心に駅弁旅をしました。竜飛海底駅、江差線に惜別した後、函館駅の駅弁売店に3日連続訪れることができました。

     

上と下は2013年9月23日、事前予約して函館駅で購入した「前浜産 朝いか弁当」1380円。別名、「いか刺弁当」です。調製元は旬花。この駅弁自体は2011年7月中旬より売り出された夏限定の駅弁で、当サイトの掲示板にも絶賛する口コミ情報が寄せられていましたが、実際に賞味するのは初めてであり、まさに度肝を抜かれました。

     

イカ刺しの入っている容器は少し上げ底ですが、これにはワケがあって、下に保冷剤を敷いているからです。保冷剤入りの駅弁と言えば高知駅「かつおたたき弁当」が唯一と思っていましたが、なんと函館駅でもあったのです。新鮮なイカを惜しげもなく束ねていて、紅たで、おろし生姜醤油につけて口にほおばれば、もうそれは感動ものです。

     

この駅弁は2段重ねで、下段にはイカのげそ揚げや鶏チーズ、玉子焼き、酢れんこん、大根味噌漬けなどが入っていました。

     

食材として使われるイカはその日の朝とれたものを使用するため、魚市場が開かれなければその日は売られません。売り場にもその旨が書かれています。それが理由で休日に予約したら最初は断られてしまいました。しかし、その次の日も売店に来られることがわかっていたので2日後に予約したところ、呆気なくすぐ次の日に手に入りました。駅弁売店は朝7時から開いていますが、この駅弁は午前10時過ぎでないと買えないようです。夏の期間しか売られませんし、まさにレア駅弁と言えます。

      

ところで、函館駅弁はイカの他にも鰊やカニ、イクラなどが有名ですが、下は2004年5月16日購入の「ほたて弁当」840円。しょうゆごはんの上にほたてが3個、数の子ワサビ、しいたけ、なたまめの花、紅ショウガ、たけのこ、炒り卵がのっているお弁当です。

     

再び2013年9月23日の話に戻しますが、次に変わった「イカめし」をご紹介します。下はこの日に函館駅で購入した「いかめし磯辺揚」350円。

     

要するに、いかめしを輪切りにしたあと、青海苔をまぶして揚げたというもの。はじかみまで揚げていて、紅色が綺麗です。調製元は旬花。2009年11月に改札口を出てすぐ右、「みかど」の横にオープンしてから人気の商品のようです。

     

森駅「いかめし」が580円に値上がりしたことを考えると、それよりも大振りなイカが1パイではありますが、350円というのはお買い得です。

     

それからさらにもう1つ、下は2013年9月24日、函館駅で購入した「時鮭炙りずし」1100円。調製元は旬花です。2010年7月に販売開始した夏限定の季節弁当です。

     

「時鮭」は「ときしらず」と読み、普通、鮭は秋が旬ですが、5月〜7月あたりに北海道や三陸沖で捕れる「白鮭」のことらしいです。ロシア方面で生まれ、回遊中に日本の近海に現れた若い鮭なので、まだ卵巣や精巣も成熟しておらず、だから身肉に栄養素や脂が凝縮されており、非常に美味なのだそうです。

    

脂がのっており、それを炙っていますから、本当にトロトロしていて美味しいです。

    

青函エリアだけでなく、函館線を北上します。

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