冬の北海道駅弁旅 〜その5〜
2015年1月30日から2月1日までの2泊3日、大寒波で道東が交通麻痺した悪天候の中、計画の変更を余儀なくされました。最終日の2月1日は増毛駅に誕生したという「たこ親爺のたこ飯」を買いに行こうと意気込んでいましたが、GWから秋までの季節弁当と知り、今回は断念。留萌本線の始発駅、深川に降り立ちました。
最初、1月30日に「サロベツ」車内から見たとき、高橋商事の売店があったところがブルーシートに囲まれていたので、「まさか!」の思いがありました。そこで、翌31日に電話で1日の際の予約をするときに事情を伺いました。すると、2014年11月で駅構内の店は閉めたそうですが、駅横の物産館で販売しているということでしたので安心しました。それでも少し気になり、31日にも訪れてみることに。
すると、物産館に駅弁販売スペースがありました。しかし、数は多くないみたいで、14時半過ぎの訪問でしたが、すべて売り切れていました。その代わり、「そばめし」が半額ですがどうでしょう?と言われたため、買ってみることに。すると、想像以上に美味しいものでした。
上と下は2015年1月31日、深川駅物産館で購入した「深川そばめし俵おむすび」380円。ちなみにこのときは半額セールで190円でした。このそばめしは良くある焼きそばを短く切ってごはんに混ぜて炒める、というものではなく、そばの実を油で揚げて、揚げ玉、ネギなどと一緒に、めんつゆで味付けしたご飯に混ぜたというものです。調製はレストランスカイラウンジ。深川市立病院の6階にあるレストランだそうです。2007年3月1日に「道の駅ライスランドふかがわ」で売り出されたとのことですが、深川駅ではその前から物産館で通年販売されていたようです。
で、これは掛け値なしに旨いです。蕎麦の実がとても香ばしく、味付けもめんつゆですし、揚げ玉、ネギも天ぷら蕎麦の具みたいな感じで、全てが違和感なく、むしろ非常にマッチしていて、まさにご飯が美味しいおむすびです。しかも、そばを食べている感覚ですから、安心できるというか、ホッとした味なのです。深川産のお米と、深川産のそば粉を使っているというのもローカル色バッチリ。ご飯が美味しいとされる松山駅「醤油めし」や折尾駅「かしわめし」にも決してひけをとらない、食材を生かしたという意味で抜群の旨さを誇る駅弁の誕生だと思います。とは言え、誕生して8年くらいは経っているみたいですし、後はこれを消してしまわないように祈るだけです。実は翌日2月1日にも朝9時前に予約した深川駅弁を取りに行ったのですが、そのときにはまだ入荷しておらず、リピーターになることはできませんでした。ぜひまた食べに行きたいと思います。なお、深川物産館は朝9時から午後5時までの営業です。
下は2015年2月1日朝9時前の深川物産館駅弁売り場の様子。高橋商事の駅弁は入荷数がごくわずかのようです。毎日売り切れるのも早いとのことでした。しかも、幕の内も番屋めしも土日限定です。毎日販売の「寿司」は「盛合せ寿司」という名に変わっていました。
下は2015年2月1日、深川物産館で購入した「番屋めし」755円。
容器が円形から八角形に変更したようです。柔らかめの炊き込みご飯と、ニシンの甘露煮、数の子はもちろん、グリーンアスパラなど、北海道らしさを感じさせてくれる秀逸な駅弁。
下は2015年2月1日、深川物産館で購入した「盛合せ寿司」430円。海苔巻きの芯がキュウリの奈良漬け、巻きずしのネタに油揚げが入っている、七尾駅「玉宝」のような玉子巻きが1つ入っている、など、とてもユニークな寿司です。
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