西瀬戸内駅弁の旅 〜その6・終〜

2006年12月24日のクリスマスイヴ。大分から瀬戸内海沿いに広島まで移動して最後に紹介するのは広島の駅弁としたいところですが、それはまた次の機会に。今回は瀬戸内の海の幸をたっぷり使用した徳山駅の「周南の瀬戸風味」を紹介します。

    

上の左画像は徳山駅にある新幹線改札口横の駅弁売店です。徳山駅と言えば「あなご飯(下段左から2番目)」があまりにも有名。もちろん「あなご飯」も食べたいですが、ちらし寿司も食べたいし、フグもタコも他の海の幸も。。。というときにうってつけの駅弁、それが「周南の瀬戸風味」です。

   

徳山市は2004年の周辺市町村合併で「周南市」と名を変えました。「周南」は古くから周防の国の南部を示す言葉として、瀬戸内海を望む広い地域を指しているそうで、だから海の幸に恵まれているわけです。その「周南」の名を冠した、まさに瀬戸風味ですね。840円。

   

この駅弁にはごはんが2種類。1つは名物「あなご飯」、もう1つはエビやおぼろ、錦糸玉子、椎茸を載せた「ちらし寿司」です。840円ならこれだけでもお得な気分になりますよね。しかし、それだけではありません。煮ダコ、イカ松笠、サワラの照り焼き、ムール貝のフライ、フグの唐揚げ、キスの微塵粉揚げ、帆立煮、コノシロの酢の物と、よくまあこんなにも詰め込んだものです。さらに玉子焼きまでついて、デザートはパイナップルとサクランボのシロップ漬け。

   

パッケージのイラストも何となく相生駅「いかなごのくぎ煮めし」に似ていて、美しい女性がみかんのたわわに実る丘から瀬戸内の小島にある灯台を眺めているという、メルヘンチックで旅情を誘うようなものになっています。ぜひ一度、食べてみてくださいね。


瀬戸内海の西側に夕陽が沈む頃、海沿いを移動した今回の私の旅も終わります。徳山からも新幹線100系こだまに乗り、広島で下車した後、広島空港から羽田を経由して、子どもたちの待つクリスマスイヴの自宅へ帰ったのでした。

 「西瀬戸内駅弁の旅」を最後までご覧下さり、どうもありがとうございました。


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