2015年、あけましておめでとうございます。毎年、新年にあたって縁起の良い駅弁などをトップページに据えておりますが、今回は松江駅「出雲招福ちらし」をお届けします。
上と下は2014年12月24日、松江駅で購入した「出雲招福ちらし」。1050円。2013年の出雲大社大遷宮と、2012年の古事記編纂1300年を記念し、2010年神在月(10月)13日から先行販売を開始した駅弁だそうです。
食材は出雲大社から朝廷に献上された「金針菜(ユリの花)」や、古事記にある五穀豊穣に因む「米、麦、粟、黒豆、小豆」という出雲大社に関係の深い縁起の良いものが使用され、日本海産「紅ズワイガニ・昆布・アゴでんぶ(トビウオ)、あなご」など、島根の味が盛り込まれています。醤油も奥出雲で150年間使い続けた醤油木樽から生まれたという本醸造醤油「古式醤油」、酒は松江の「出雲地伝酒」など、調味料にもこだわっているとか。下の画像で、グレーの粉末がアゴでんぶ(トビウオ)ですが、これがまた格別に美味しいんです。カニ身もみずみずしくてしっとりとしています。
昔の話になりますが、下は2004年10月2日購入。「招福ちらし」。「招福ちらし」は出雲大社参拝を記念して、縁起の良い鯛、海老を中心に配置したちらし寿司です。また、神代の国から出雲大社が朝廷に奉納したといわれる薬草「ユリの花」の煮物もそえてあり、福を招き、周囲に福を散らす栄養豊富な縁起寿司ということができます。
その他、しじみ、うなぎ、白魚、絹さや、ごぼう、にんじん、酢蓮根、たけのこ、そして鴨肉など。
そして、下の画像は再び2014年12月24日のもの。駅前にあったご当地出身、園山俊二さんの人気アニメと一緒に撮ってみました。
「はじめ人間ギャートルズ」の時代には、新年や正月の概念すらないのでしょうが、それでも「招福」へのイメージや願いはあったはず。長い人類の歴史や今後の発展と幸福も踏まえつつ、皆さま、お一人おひとりにも今年一年が幸多からんことをお祈り申し上げます。
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