夏とやま駅弁ぶらり旅 〜その4・終〜

2012年8月7日から13日まで、1週間ほど富山県内に滞在しました。最後は富山駅で締めたいと思います。2011年夏から「山ガール」ブームが起き、富山駅で夏季限定の「山ガール弁当」なるものが出ていると噂には聞いていました。これをぜひ食べてみたかったのです。

    

上と下は2012年8月8日、富山駅で購入した「立山 山ガール弁当」700円。日によって調製する数は違うみたいですが、少なめです。もともと昼用のお弁当ですし、朝のうちに買わないとすぐ売り切れます。富山県在住のCHさんも私が訪れる少し前(2012年7月31日。私の誕生日です)に購入されたので、敬意を表して以下に掲載させていただきます。以下はコメントです。「さすがにガール向け弁当だけあって量は少なめです。おやつ感覚には良いかもしれません。あと、包みは再利用できそうですのでその分お得な感じです。」

    

この駅弁は2011年7月から夏季限定で売り出されていた富山の駅弁でした。しかも、三角寿司とおにぎりを自分で15種類の中から3つ選んだものを、ホタルイカたまご、ずわい蟹茶巾、シロエビ唐揚げ、赤巻かまぼこ、トマトのコンポートが入ったおかずに合わせ、特製の風呂敷(バンダナ)に包んで渡されるという画期的なものでした。正式名称は「立山 山ガール弁当」。調製は富山駅弁の源。価格は800円だったとのこと。室堂駅でも期間限定で売られ、高級バンダナを用いたバージョンもあったようです。で、2011年の売り上げ好調から、2012年も売られることになったわけですが、三角寿司は選択できなくなって「ますのすし」と「ぶりのすし」に統一され、100円値下げして700円になったのでした。

    

下はCHさんが撮影したお品書きです。これだけ富山の特産品が入ってバンダナまで付いてくるとあっては、値段が安いこともあって嬉しくなりますね。余談ですが2012年8月9日には私の所用の関係者(自称「山ガール」)12人が事前予約でこの駅弁をいただきました。トマトのコンポートは苦手な人が多かったみたいですが、総じて富山の味覚に満足していました。この日は団体予約には12個しか融通できないということでしたので、残りの関係者たちは「富山湾弁当」にし、こちらも大人の味に満足していたようです。

    

登山用としては量的に少し物足りない気もしますが、富山の味を手軽に味わえてお土産も付くというのはなかなかのアイデアです。ぜひ2013年以降も販売を続けてもらいたいと思います。

    

ところで、富山駅弁・源の公式サイト(2012年5月2日発表)によると、明治45(1912)年に当時の国鉄富山駅で駅弁「ますのすし」が誕生して以来、今年で100周年を迎えたということです。「駅弁 西の横綱として全国に親しまれてきました。」という記述の通り、「伝統の味に独自の調理法、時代を先駆けてのパッケージの工夫。」で駅弁界をリードしてきたのは誰もが認めるところでしょう。そこで、下は少し古いですが、2004年7月11日、金沢駅で購入した「特選ますのすし」。

    

これは2004年度「駅弁の達人」対象駅弁ですが、シールではなく切り抜き式でした(-_-;)。肝心のお味の方は、「特選」だけあって普通の「ますのすし」に比べて脂がのっています。

    

この駅弁「ますのすし」誕生100年に敬意を表して、2012年8月7日、富山市郊外にある「ますのすしミュージアム」に行ってきました。2011年10月に引き続き、2回目の訪問となります。

    

駅弁掛け紙展示や「ますのすし」製造工程なども見られますが、所用の後で閉館間際でしたので、ゆっくりと見学することはできませんでした。しかし、「ますのすし」の試食が出来たのは嬉しかったです。

    

今や日本の駅弁を代表する富山の「ますのすし」。その保存性もプラスに働いて、土産としても一級品です。未来に向けて駅弁文化を背負っていく使命感に期待したいと思いますし、この会社が力を入れている宇宙食としての「ますのすし」も食べてみたい気がします。今回の旅に最後までおつき合いくださり、どうもありがとうございました。

  中部の駅弁リストに戻る  トップページへ戻る 

  駅弁行脚インデックスページに戻る この駅弁行脚の最初に戻る