元旦雪だるま作りの旅 〜その3・終〜

2009年元旦に仙台駅、古川駅から陸羽東線、陸羽西線、余目駅を経て羽越本線の遊佐駅、酒田駅へ。ここから「いなほ」12号で一気に南下し、新潟駅から「Maxとき」344号で、昨年の元旦にも訪れた長岡駅へとやってきました。ここには2009年NHK大河ドラマに因む駅弁がありました。

     

私たち親子が長岡駅に着くと、歓迎するかのようにすごい勢いで雪が降ってきました。それまでは雪が降っていなかったそうです。雪遊びはこの駅で最後なので、思う存分、雪合戦をします。ここまで雪合戦は古川駅、鳴子温泉駅、余目駅、遊佐駅で、そして雪だるま作りは鳴子温泉駅、新庄駅、酒田駅でしてきました。最後に作った雪だるまは小振りでしたが、発車時刻10分前まで雪合戦に興じていたので仕方ありません。息子はとても満足そうでした。

    

2009年NHK大河ドラマ「天地人」にちなんだ駅弁は、この日から販売を開始しました。下は2009年1月1日、長岡駅で事前予約して購入した「愛の郷」1200円。この駅弁は今のところ要予約。店頭売りは2009年1月7日から常時販売と言うことですが、数も少ないので予約が無難です。駅弁名は「めぐみのさと」と読みます。

    

上杉謙信の養子、上杉景勝の家臣として仕えた直江兼続(なおえ かねつぐ)とその妻「お船(せん)の方」に因んだ駅弁が「愛の郷」です。直江兼続は大河ドラマ「天地人」の主人公で、現在の新潟県南魚沼市出身。時代になびかず「義」に生きた名将として、乱世の時代に「愛」を掲げて越後の民を守る戦に挑んだ直江兼続と、それを支えたお船の方との夫婦愛をイメージして作られたお弁当だそうです。

    

越後の「食の恵」を中心に使い、鮭、赤カブ漬け、おもいのほか(食用菊)と鮭そぼろの手結び寿司がメイン。おかずは「船」に入っています。旅立つ夫へ妻がその心を添えて渡した「愛妻弁当」を表現した駅弁と言うことです。

    

ピリ辛で旨味とコクがある「かぐらなんばん」醤油漬け、きゃらぶき、ずいきの甘酢漬け、里いも煮など。2009年京王駅弁大会にも出品が決まりました。ズバリ、オススメです。

    

「かぐらなんばん」醤油漬けが個人的には好みです。「愛妻弁当」というと甘ったるいイメージですが、このおかずが入ることで戦国時代のきりりと引き締まった雰囲気がよく出ています。但し、一度に口に入れると辛味が一気に来るそうですから要注意。この駅弁にはお品書きの他に「千切りを1本ずつお口に含まれてお召し上がり頂けますようお願い申しあげます」と書かれた注意書きの紙も添えられていました。

    

今回の旅は、親父の好きな駅弁と、息子の好きな雪遊びとをマッチさせた、2回目となる元旦旅行でした。来年も続けられるかどうかはわかりませんが、状況が整えばまた息子を誘ってみたいと思います。最後までお付き合い下さり、どうもありがとうございました。


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