甲州レトロ駅弁の旅〜その3・終〜
2009年4月18日のこの日、甲州の大月駅と小淵沢駅で昔懐かしい雰囲気を漂わせたレトロ駅弁が売り出されると聞き、胸が弾みました。一足早く4月1日より売り出されたという甲府駅のレトロ駅弁と合わせ、さっそく初日に訪れることにしました。
下は2009年4月18日、小淵沢駅で購入した「快速レトロ八ヶ岳高原号記念辨當」。850円。翌日4月19日との2日間限定販売の駅弁です。
小淵沢駅のホームではこんな感じで立売も行われていました。汽車土瓶は230円です。
快速レトロ八ヶ岳高原号が到着するとあっという間に売り切れ、またすぐ補充となりました。
この記念弁当は小淵沢駅の駅長さんが立案したとか。図らずもその駅長さん(なんと駅弁を予約した段階で私が来ると聞いておられたようで、私の著書を持参してらっしゃいました)を丸政の社長さんが紹介してくださり、お会いすることができました。
上は小淵沢駅構内(改札外)にあるデュオレールにあった記念弁当の紹介ポップ。下の画像は汽車土瓶と一緒に撮影した記念弁当の外観です。
「快速レトロ八ヶ岳高原号記念辨當」は以前販売の「幕の内折詰辨當」とほぼ同じ掛け紙でした。今回は古代米が入っています。
マグロの西京焼き、玉子焼き、蒲鉾、椎茸煮、牛肉煮、がんも、ごぼう、たくあん、栗きんとんが入っています。中身も確かにレトロ調です。
ごぼう煮がとろけるような柔らかさで、特に美味しかったです。手作り風のたくあんも嬉しいです。
お出迎えイベントの様子です。左下はJRの山梨キャラクター「モモずきん」。「快速レトロ八ヶ岳高原号」が到着すると、ホームはごった返しました。しかし、私はこういう混雑の雰囲気は好きではありません。鉄道の旅はのんびりゆったり、これがいちばんと再確認できた1日でもありました。
「快速レトロ八ヶ岳高原号」です。いわゆるプッシュプルという方式のようで、旧型客車3両の両側にEF64が連結されていました。
下は2005年6月26日購入した「幕の内折詰辨當」。地元に住む同好の友人が三鷹駅・三鷹電車区70周年記念のイベントに参加し、その足で小淵沢、身延線経由の駅弁行脚をしたついでに買ってきてくれました。2005年4月下旬より売り出された駅弁のようです。
掛け紐がなく薄手の駅弁掛け紙です。昔はそうだったのでしょうか。おそらくこれは戦前の並辨當をモデルにしたものではないでしょうか。上等辨當ならば二段重ねですから。鮪の照焼、手作り玉子焼き、たけのこ、ごぼう、椎茸、きぬさやなどの野菜煮、がんも、牛肉煮、きんとん、タクアン。特にきんとんにはノスタルジアを感じさせます。
経木の折から何とも言えない木の香りがします。蓋につき、水分を適度に吸い取られたごはんもまた乙なものです。わりばしで折の隅までホジホジしながらごはんを一粒残さず食べるというのもしかりです。下の画像は将棋仮面さんが投稿してくださった土瓶入り茶の容器(復刻版)です。ありがとうございました。
再び下は2009年4月18日、ノラ猫さんが小淵沢駅で購入した「快速レトロ八ヶ岳高原号記念辨當」。貴重な画像どうもありがとうございました。以下はコメントです。
「4/18 小淵沢駅にて購入。10:30の発売開始後すぐに「レトロ八ヶ岳高原号」撮影に向ったため残念ながら立ち売りの様子は見る事が出来ませんでした。やはり経木の折はいいですね。古代米のご飯も美味しかったです」
「この日の「レトロ八ヶ岳高原号」です」
小淵沢駅にて「甲州レトロ駅弁の旅」を終わります。最後までご覧くださり、どうもありがとうございました。
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