北越駅弁まんぷく旅
〜その2〜
2009年1月24日から25日にかけて、北越地方を旅しました。順番は前後しますが、金沢駅「加賀野立弁当」を賞味する前に、加賀温泉駅を訪れました。実は地味に「勧進帳弁当」が欲しかったのですが、まとまった数でないと作れないということで、高野商店がオススメのこの駅弁にしました。
「おったから」と言えば、下の電車も今では「お宝」の域に達しているものかも知れません。いずれも加賀温泉駅のホームで撮影しました。右下の画像には調製元の高野商店社屋も見えます。
2006年8月にデビューした高額1500円の駅弁です。こちらの若社長、この駅弁のモチーフとなった「加賀白山おったからまつり」の実行委員でもあるようで、とても気合いが入った内容です。なお、最初に予約するはずだった「勧進帳弁当」は巻き寿司があって手間が掛かるので、まとまった数でないと作れない、と言われて諦め、では何がオススメですかと聞き、言われるままに「おったから弁当」予約して、特急しらさぎ車中でいただきました。
1500円の高額駅弁だからでしょうか、ふだんは加賀温泉駅の売店にはなさそうです。2009年1月25日のこの日には、少なくとも売店には置かれていませんでした。
気になる中身ですが、甘エビの俵飯、季節の押寿しに、おかずは治部煮、白山なめこ蕎麦の実和え、加賀料亭の卵焼、鮭の味噌漬、こごみのおひたし、小倉蓮根、加賀豆腐の田楽、ゴリの佃煮、鴨ロースなど、まさにお宝満載のような内容の駅弁となっています。
白山なめこ蕎麦の実和えは九谷焼の小鉢に入っています。オリジナルの塗り箸同様、お土産物として持ち帰ることができます。
今回の寿しは冬場だからでしょうか、カニと鯛でした。特にカニは身がみずみずしく、良質のものを使用しているということが良く分かりました。
下は2006年9月23日、CHさんが加賀温泉駅で購入した「おったから弁当」。貴重な画像どうもありがとうございました。以下はコメントです。
本日は金沢支社内普通列車乗り放題の「北陸おでかけパス」を利用していますので、移動には普通列車を使用しております。 時間を計算して「おったから弁当」を予約しました。加賀温泉駅の改札を出たところにある売店で受け取りました。
1500円。
「包みを外すと、山中漆器塗り箸が出てきました。箸袋には「おったから弁当オリジナル お土産としてお持ち帰りください」とありました。」
「さらに、お品書きの下には絵はがきが入っていました。
中身はこちら。」
一の重
加賀料亭の卵焼き 甘皮南京 鮭の味噌漬け 五郎島さつまいもの甘煮 治部煮 白山なめこ 蕎麦の実和え ニシンの昆布巻き 茶蕎麦寿し 小倉蓮根 こごみのおひたし 加賀豆腐の田楽 鴨ロース
二の重
季節の押し寿司(ますとたい) 甘エビの俵飯 ゴリの佃煮 菓子胡桃 吸坂飴
「さすがにこれは普通列車ではいまいちなので、雷鳥号の自由席で食べました。 お上品なお味です。あまりに美味しいのでぺろりと食べてしまいました。白山ナメコは九谷焼の小鉢に入っており、この小鉢もお土産として持って帰ることができます。実は、エビの俵飯は写真には2つしか写っていませんが本当は3つあります。あまりの空腹さに、写真を撮る前に1個食べてしまいました(笑)。」
話を2009年1月25日に戻します。実はこの日の目的に、高野商店が1996年に北國新聞社出版局から非売品として出した「高野商店 駅弁づくり一世紀」という本を手に入れたいというのがありました。すでに調製元には余りがないのですが、金沢市内の某古書を扱う店にあるという情報を事前に察知し、予約していました。それが下の画像です。
今庄、大聖寺、そして加賀温泉と移った高野商店の歴史や、駅弁評論家だった
故
林順信と駅弁四代目社長との対談などが載っている貴重な資料です。
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