2003年2月4日、一戸駅で購入した「ロースカツ弁当」。
カツの駅弁としては最高の部類に属する伝統的な駅弁。甘めの醤油タレに揚げたてをくぐらせているので味がしっかりしており、冷めても柔らかい肉となっています。
実は駅弁を予約するのは前年の2002年、池田駅のワイン漬けステーキ弁当以来2度目でしたが、なんだかむなしい気はします。しかも直接駅弁屋さんやキオスクまて受け取りに行く時代になってしまいました。列車の窓から買うなんていうのは、過去の思い出に過ぎないのですね。しかしまあ、できたてだったのでおいしゅうございました。サラダも冷えていてよかったです。最近は新幹線の二戸駅でも買えるらしいです(2006年現在では買えません。)。
下は2006年4月、はやしさんが購入したものです。貴重な画像どうもありがとうございました。以下の「 」の中は、はやしさんからのコメントです。
「一戸駅弁の山口松山堂さんは現在基本的に工場での受渡しのみです。平日ならば調理士兼運転手さんが2人居る為、仕出しの合間で時間が合えば駅にも届けてくれるそうです。
」
「入口の見本です。 原因はこの前のドカ雪で、ほぼ連日に渡り列車遅延が発生し、その事後対応で店主さんが完全に身体を壊してしまい、列車積込みと駅配達が困難になってしまったそうです。
列車積込みの対応もかなりの労力が必要で列車遅延毎にNREの盛岡、東京の事務所に連絡し、代替積込み列車の手配、それによる配達先の調整、配達員個々への連絡、弁当調理の調整、弁当予約者への連絡、それに加え仕入、仕込み、調理、配達の通常業務もありかなりの労力となります。
」
「お馴染みロースカツ弁当です。中身です。 残念な事に地元の方はスーパーの惣菜弁当と比べて価格が高いとの理由で敬遠されるそうです。
代わりに二戸や三戸、八戸、盛岡等の遠方からの注文が多いそうです。 」
「みちのく自然米弁当等の特殊な米を使うものは現在作っていないそうです。
」
下はaqualissさんが購入した「トンカツ弁当」です。以下はコメント。
「2002年3月10日 購入。大学卒業直前の春の18きっぷ旅行で2回目の北海道(上陸)旅行の往路に入手。その年の東北新幹線八戸延伸開業によって『海峡』や『ミッドナイト』と共に消え往く運命にあった一戸のこれを一度味わっておきたくて、またもセオリールートではない旅行。1日目は三郷5:30発で東へひたすら乗り継ぎ(確か221→DC120→313→313→113→211→231→231→701)行脚で22時頃仙台到着。駅前のサウナに3000円程はたいて投宿し、翌2日目仙台6:00発で北へ。で盛岡到着時に山口松山堂さんに上記2種を電話で注文し、13時台前半に“ウイルス”701系の前方車両前扉で受取。一戸での停車時間約1分の短いけど長いドラマ。函館行50系『海峡』内でおいしくいただきましたm(_
_)m あの極悪ダイヤ改正で18きっぷ族が夜のうちに北海道に渡ることはほぼできなくなった(東日本在住の方は、『北海道&東日本パス』でエセ18きっぷ旅ができるが。)けど、私達駅弁ファンの“声”と“力”と“愛”が一つの絶滅しかけた“旅の友”を救ったんです!是非とも皆の駅弁に対する“情熱”で今後も支えていきましょう!(`o´)!(←そういうお前は遠隔地でなかなか出向けないくせに。エラソーなこと言えるか?<(-.-;))」
しかしながら、2007年3月末をもって廃業しました。
下は廃業する1ヶ月前の2007年2月18日、一戸駅近くの調製元で惜別購入した「ロースカツ弁当」。
私がお店に訪れてすぐに地元と思われる方が車で買いに来ました。新聞で見たと言っていました。女将さんにはいつまでもお元気で、お体を悪くすることがないよう、お祈りしています。
いつまでも記憶に残る秀作駅弁でした。いつか誰かの手によって復活することを期待します。
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