安来ドジョウ駅弁の旅〜その3〜

2008年7月26日、ドジョウ駅弁を手にした山陰の安来から海を越えて四国へとやってきました。今や高松に換わって四国の玄関口になった宇多津駅では、ある理由から2008年の夏、駅弁を売り出すことになりました。

    

夏期限定ですが、宇多津に駅弁が誕生しました。これは新幹線で岡山から四国方面の列車へ乗り換える場合、乗り継ぎ時間がなく、車内販売のない四国特急では駅弁が買えないという苦情が相次いだため、JR四国が対応した結果のようです。1、2番ホームで発着する下りの特急に合わせて販売しています。

    

具体的には2008年7月19日から8月31日まで、宇多津駅で高松駅弁当の駅弁5種類を駅弁販売。売られるのは「アンパンマン弁当」ジュース付き1100円、「アンパンマン列車弁当」ジュース・揚げぴっぴ付き1000円、「たこ飯」お茶付き1000円、「あなご弁当」お茶付き1000円、「幕の内弁当」お茶付き1000円。今回は高松駅には売られていない唯一の駅弁、すなわち宇多津オリジナル駅弁と言える「あなご弁当」を購入しました。

    

買って実際に食べてみて、これは「当たり」だと思いました。単品で買えば880円のようですが、これは高松駅「あなごめし」を超える、少なくとも穴子の蒲焼き駅弁では宮島口に対抗できる駅弁だと思いました。

    

なにせ、肉厚です。鰻の蒲焼きよりも明らかに肉厚。穴子の蒲焼きは薄っぺらいという経験が圧倒的でしたから、これはもう感動の嵐でした。副菜もしょうゆ豆、菜の花のおひたしなど、よく考えられています。穴子はふわっと焼き上がっており、とても美味しいものでした。

    

続いて、私が訪れた3日後の2008年7月29日、はやしさんも訪問し、「たこ飯」を購入しましたので、その時の貴重な画像をコメントと共に掲載しておきます。

    

「高松駅弁当さんの宇多津駅弁版、たこ飯です。この日も何人か買い求めていました。通年販売出来る目玉駅弁などが出れば良いのですが。」

    

下もはやしさんが撮影された2008年7月29日の宇多津駅1、2番線ホームの様子です。

    

さて、お茶付きであるというのがこの駅弁の特徴でもあります。四国限定「八十八茶」(実は静岡茶)付き。四国の特急にはお茶が買える自動販売機が1台付いてはいますが、グリーン車である1号車まで行かねば買えませんので、お茶付きにしたのでしょう。なお、この駅弁を予約した際には、3分停車では客が殺到して受け取れない可能性もあるということをご了承下さい、という確認をされました。ホームの駅弁売り場は4号車付近にあります。

    

主に特急「しおかぜ」の停車中にこのような駅弁販売サービスを始めたのは大変ありがたいことです。ぜひクレーム対応としての一時的なサービスで終わらせるのではなく、四国を訪れる観光客の利便性を図るサービスとして、今後もずっと続けて欲しいと思いました。


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