日本縦断駅弁行脚〜九州編1〜

観測史上最悪の九州豪雨で神戸空港に引き返すかも知れなかったJAL3357便鹿児島空港行きは、雨雲の中を揺れに揺れながらすり抜けて、奇跡的に鹿児島空港へ着陸することができました。後で知ると、この時の鹿児島に向かう新幹線、在来線、高速バスなどの交通機関はすべて痲痺しており、鹿児島は陸の孤島となっていたようです。

     

リムジンバスでさっそく鹿児島中央駅へ。高速道路は速度50キロ規制でした。駅に着くと、いきなり下のような掲示板が。。。

     

午後7時過ぎで九州新幹線の案内表示板もこのありさま。いつ動くのかわかりません。とりあえず、この案内板の向こう側の焼酎BAR「パティオ鹿児島店」左奧に私の目指す目的地(ショーケース)がありました。

     

それは、2006年3月10日より鹿児島中央駅で駅弁を売り出した明和食品の駅弁売り場です。前もって取り置きを電話予約した時点で自分の名を告げると、応対した人が私の住所などを次々と言い当てたのでびっくりしていたら、実はこの会社の某課長さん、元旅行会社勤務でお話ししたこともある、私のちょっとした知人でありました。世の中は狭いですね。

     

駅弁の中身を見る前に、ちょっとここで明和食品について説明させてください。3月に遡ります。

  

2006年3月13日、明和食品さんからお知らせをいただきました。参考までに掲載します。

「初めまして、こちらは鹿児島の明和食品と申します。弊社、3月10日より、鹿児島中央駅新幹線コンコ−ス内、焼酎BAR「パティオ鹿児島店」にて1日5個限定で駅弁の販売を開始致しました。毎朝7時に納品致しております。 「さつま地鶏めし」:840円(税込です) 、「黒豚とんこつ弁当」:1050円(税込です)。
なお弁当の表紙は掛紙タイプのレッテルを使用しております。 画像につきましては別添のとおりです。鹿児島にお越しの際、九州新幹線「つばめ」をご利用の際はぜひお買い求め、ご賞味ください。どうぞ宜しくお願い申し上げます。」


と言うわけなのですが、実はこの2006年3月末をもって老舗の駅弁屋「わたなべ」が廃業してしまい、私のような駅弁ファンから見ると内容の差こそあれ、有名駅弁だった「とんこつ弁当」と「さつま鳥めし」を引き継いだような形に映ったのです。

     

2006年7月22日、鹿児島中央駅で購入した「黒豚とんこつ弁当」。

     

水色のお品書きがあります。黒豚とんこつ煮は大根やゴボウと一緒に黒砂糖、味噌、焼酎で煮込んだタイプでした。

     

きびなひごの田楽、鱚のオクラ巻き揚げ、薩摩揚げ、芋羊羹大葉巻き、山川漬けなど。

下は同じく2006年7月22日購入の「薩摩地鶏めし」。

     

ピンク色のお品書きがあります。日本三大地鶏のひとつ、さつま地鶏の肉とガラスープで炊きあげた鹿児島産ヒノヒカリのごはんは舌触りが滑らかでコクがあって美味しいので、いくらでもお腹に入ってしまいます。

     

きびなごの南蛮揚げ、にがうりの豚味噌和え、そして「黒豚とんこつ弁当」と共通の薩摩揚げ、芋羊羹大葉巻き、だし巻き玉子など。

     

2つの駅弁ともに鹿児島の味を十分に堪能できるレベルの高いお弁当に仕上がっていると思います。いつまでも売られて欲しい駅弁です。

     

次の日は青春18きっぷを使用して川内まで行き、そこから肥薩おれんじ鉄道の観光列車で出水へ、さらに新幹線とリレーつばめ(グリーン席を奮発)で大牟田へ北上し、そこから西鉄電車で太宰府へ行って所用で天満宮にお参りし、さらに博多へ出るという行程を組んでいます。ホテルに着いてニュースを見ると、鹿児島県内の雨量は1000ミリをはるかに超え、死者も出た模様。梅雨前線による大雨としては史上最悪とのことです。もちろん交通も痲痺。博多まで行けるのか、とっても心配です。

なお、鹿児島地方はこの大雨による死者も出ているようで、このことについては亡くなられた方々のご冥福を謹んでお祈り申し上げます。
また、大雨災害の中、結果的に鹿児島入りしたことを不謹慎にお思いになる方がいらっしゃると困りますので説明いたしますと、私の今回の旅は身内のお礼参りで大宰府天満宮を訪れること、さらに来年のためのお参りを主目的にしておりまして、仕事が忙しい中、2カ月前から計画し、万全な準備をしてこの日を迎えました。さらに使用した航空券は変更やキャンセルのできないタイプの割安きっぷであり、行くしかなかったのです。決して面白半分で旅をしているわけでないことを申し添えさせていただきます。



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