2008年1月27日、第3回「駅弁の小窓」阪神駅弁大会オフ会を実施し、恒例の駅弁屋さん訪問では新神戸駅の淡路屋売店兼厨房を訪れ、「出来たてアツアツ弁当」を買おうということになりました。
2007年5月、新神戸駅売店横の小さな厨房ですき焼きを調理し、熱々の状態で、フタ付きの特殊な保温容器に盛り付けるという「出来たて弁当」が生まれました。「駅弁版ホカ弁」と言えるものです。最初に売られたのは「すき焼き弁当」1000円と「二段重弁当」1050円。
そして、2007年11月より第2弾として 「神戸ビーフシチューランチ」1200円が売り出され、ついに2008年1月、第3弾として神戸・黒毛和牛の「ステーキ弁当」1500円が売られるようになったのです。
冷めてもうまいのが駅弁の真髄ですが、しかし、肉の駅弁は温かい方がうまい、というのは紛れもない事実です。それをそのまま受け止めて、出来立ての神戸・黒毛和牛の駅弁を味わってもらおうというのが淡路屋のコンセプトなのでしょう。この「出来たての、あったかい駅弁」は新神戸駅改札外の売店では大々的に宣伝されていました。
下は2008年1月27日、新神戸駅改札外の淡路屋売店兼厨房にて予約購入した「出来たてアツアツ黒毛和牛ステーキ弁当」1500円。思わずビールかワインで一杯やりたくなります。ちょうど下りの「0系こだま」を見送り、程なく惜別乗車予定の上り「500系のぞみ」が入線してきました。これで駅弁を食べる役者は揃いました。あとはアツアツのうちに車内で食べるだけ。
運良く500系のぞみに空席あり。早速いただきます。当然まだ温かいです。
ごはんもおかずもすべてほかほか。加熱式で無理やり温め、生き返らせたというのではない、できたての自然なぬくもりがいいですね。
ヤングコーン、ニンジン、ピクルス。洋風に仕上がっています。下は厨房で調理しているところ。10分みておけば大丈夫です。ちなみに3人分作ってもらっています。
ガラス張りで調理しているのが見えるというのも面白い趣向。この駅弁は「見てもおいしい」のです。
さて、そろそろ仕上げでしょう。午前10時以来何も食べていなかったこちらも思わず生唾を呑み込みました。
見るからに上等そうな肉でしょう。実際、1500円という値段に見合った良い牛肉でした。
そのままでも肉は美味しいですが、お好みで醤油ベースのステーキソースをかけていただくのも味わいが深まってよろしいかと。
下は2007年6月16日、CHさんが購入した新神戸駅「出来たてアツアツ黒毛和牛神戸すき焼き弁当」。貴重な画像どうもありがとうございました。以下はコメントです。
「新神戸駅はただいま工事中のため、弁当店も仮店舗で営業中でした。 弁当販売所の横に簡単な厨房があり、注文すると1〜2分後にできたてのすき焼き弁当が出てきました。 当日は暑い日でしたが、夕方ということもあり、多くの方がこの弁当を注文されていました。 できたての温かい弁当であるので当然美味しいのですが、肉の質の高さも感じられます。 温かい弁当に時々見られる「吉野家」や「ホカ弁」と同じような味、ということはこの弁当にはあるはずもありません。 神戸の思い出に、すき焼きを食べながら新幹線で帰るのも、なかなか乙なものです。」
下は2008年1月27日、新神戸駅で予約購入した「出来たてアツアツ黒毛和牛神戸すき焼き弁当」1000円。
2007年5月より実演で売られています。ステーキ弁当よりも調理時間は短く、2〜3分で出来上がり、値段も1000円と求めやすくなっています。
新幹線の中で出来立てを賞味することができました。これは贅沢の何ものでもありません。たまねぎ、にんじん、しらたきなど、すき焼きの具が入り、柴漬けが別添となっています。
冷めていて当然という駅弁の常識を根本から覆し、新たな一つの方向付けを示した駅弁の形ということができます。神戸を旅行して、最後に立ち寄った新神戸の駅で出来立てのすき焼きやステーキが新幹線に持ち込めるというのはとても素晴らしいことです。今後は穴子を焼くなど、さらに新たなる挑戦が続くのかも知れません。今後の動向に注目です。
取材に協力してくださった淡路屋のKNさんをはじめ、新神戸売店と厨房のスタッフの皆さん、どうもありがとうございました。この場を借りてお礼申し上げます。
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