日光発、春駅弁の旅 〜その4〜

2008年4月5日、鬼怒川温泉駅から東武特急スペーシア「きぬ118号」に乗車しました。この列車には2008年3月18日に登場した「まごにわやさしいひざの上の食堂」という2008円の限定車内弁当が積み込まれています。の季節弁当なので5月31日までの販売ですが、評判が良ければ季節ごとに内容を変えた弁当として継続もありそう。さっそく賞味してみることにしました。

    

この車内弁当は日光・鬼怒川に魅了されたという放送作家・小山薫堂さんの呼びかけに賛同したメンバー計4人で「お弁当委員会」を結成し、体にやさしく健康的な栄養バランスで組み合わせた和の食材の頭文字をとって語呂良くつなげた「まごにわやさしい」をコンセプトとし、美味しく、おもてなしの心を盛り込んで、旅の気分を盛り上げる「和のお弁当」を完成させたというものです。

     

浅草発「きぬ109号」「きぬ113号」と鬼怒川温泉発「きぬ118号」、「きぬ120号」に積み込まれ、3号車の販売カウンターか車内販売で購入できます。2日前までに予約すれば浅草発11時30分〜15時までの特急スペーシアの中でも受け取れるということです。このお弁当は専用の手提げ袋に入っています。



「まごにわやさしい」とは「まめ」、「ごま」、「にく」、「わかめ」、「やさい」、「さかな」、「しいたけ」、「いも」という食材の頭文字をとったもの。

このお弁当についてはメニューとして「ま」まめ=五色豆の煮豆、「ご」ごま=季節の野菜の胡麻和え、「に」にく=牛すき焼き、「わ」わかめ=公魚の昆布巻き、「や」やさい=野菜の旨煮、「さ」さかな=鰆の西京焼、「し」しいたけ=しめじの山椒煮、「い」いも=さつま芋の甘露煮、おむすび、香の物(大根はりはり漬け)でした。

    

調製は創業明治28年、牛すき焼きの老舗、「人形町今半」です。サプライズ企画として、何折かに1つの割合で箸を割ると料理に金箔がふりかかる仕組みの「ぱっきん箸」が入っているということでしたが、勿体なくて使用していないので、当たったかどうかは知りません。(でも、見た感じはハズレでした)。日光東照宮の「三猿」をあしらった専用のナプキンも付いていました。

    

ミニおにぎりは栃木県産コシヒカリを使用。胡麻、練り梅、ゆかり、桜花塩漬けの寿司、高菜巻の寿司。大根のはりはり漬けが香の物です。黒毛和牛のすき焼きと焼き印の入ったお麩はもちろん旨いですが、鰆の西京焼、日光湯波を添えた野菜のうま煮も美味。東武沿線の春の食材にこだわっており、旅気分と共に、贅沢な春らしい気分になれます。

    

問題は2008円という高額な価格でしょうか。カウンターや車内販売を見る限り、この日はあまり売れていないようでした。この春限定弁当に次いで、夏、秋と続けていくためには、やはり、例えば小田急のように、価格を1000円前後に抑えることが必要かも知れません。


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