下は2009年7月20日、わたらせ渓谷鐵道水沼駅に併設する水沼駅温泉センターで購入した「泉弁 白瀧姫の贈り物」。これは850円の小タイプです。
水沼駅温泉センターは水沼駅の2番線から直結です。1番線ホームからの連絡橋を渡ればそこはもう温泉パラダイス。「泉弁 白瀧姫の贈り物」弁当の看板や幟も見られます。
水沼駅温泉センターの中から見た水沼駅1番線ホーム。本当に駅に併設していることがよくわかります。2008年夏にこの駅を通ったときには閑散としていて温泉会館の経営が危ない雰囲気が感じられましたが、その予想は的中してしまい、原油高騰で露天風呂「かっぱ風呂」が休止となり、2008年末には全館休館に追い込まれていました。しかし、経営を引き継ぎ先(「モンテディオ総合企画」)が見つかり、2009年4月26日より営業再開したのです。
そして今回、駅弁を開発することで、利用客の増加を図りたいと考えたのでしょうか。モンテディオ総合企画は「旧黒保根村地区の名物には、マイタケ、原木シイタケ、上州豚肉などがあるが、これらの食材を使った弁当を製造する」ということで、6月13日までに弁当の名前を公募し、温泉弁当、略して「泉弁」を2009年7月5日より手提げ付きパッケージタイプで新発売するに至ったのです。左下の画像は駅名標と購入した「泉弁 白瀧姫の贈り物」。右下の画像は2番線ホームに併設された水沼駅温泉センター。
2番線ホームの裏側には水沼温泉の玄関もちゃんとあります。入るとすぐに靴を脱いでエレベーターで2階へと上ります。その扉にも「泉弁」のポスターが貼られていました。
午前11時からの販売です。毎日20個限定。今回は開店30分前である当日の朝9時半頃に事前予約しておきました。電話番号は0277−96−2500。この日は発売から30分もしないうちに売り切れてしまいました。
岩魚のスープで炊きあげたご飯に焼いた岩魚のほぐし身を混ぜた「岩魚飯」をメインとした和食タイプの第2弾もあるそうで、2009年8月中旬から1000円で毎日20個、第1弾と合わせて合計40個の「泉弁」として売り出されるそうです。ポスターで見る限り、第2弾には掛け紙も付いているようです。
さて、せっかくですから温泉に入浴しましょう。今回は小4の息子と一緒に来ました。温泉センターの中を足尾寄りに歩いていくと内湯(露天。サウナ付き)が3番線、「かっぱ喫茶」と休憩スペースが4番線、そして「露天かっぱ風呂」が5番線と書かれていました。今回は混んでいた内湯を避け、「露天かっぱ風呂」に入ることにしました。入口にはかっぱの石像も。これは近くを流れる渡良瀬川の釜が淵「河童伝説」に因んで付けられたそうです。
泉質は含二酸化炭素−ナトリウム・カルシウム−塩化物・炭酸水素塩冷鉱泉だそうで、無色透明。神経痛や五十肩、うちみ、慢性消化器病などに効果があるそうです。源泉は「猿川温泉」の名があります。
一風呂浴びたら早速「泉弁」をいただきます。大広間に移動しました。パッケージの横にある「お召し上がり方」を参考に開封します。
有名シェフとデザイナーがそれぞれ料理とパッケージを担当し、「名物のこんにゃくがさまざまな形で取り入れられたおにぎりやコロッケ、彩りも鮮やかな野菜のポトフなど、ヘルシーで上品な仕上がり」ということです。
下段にはゆかりおにぎりが2個入っていますが、ご飯を炊くときに蒟蒻ゲルを混ぜているそうです。コロッケにはジャガイモ生地の中に蒟蒻ゲルを混ぜ、蒟蒻玉も入っています。
おかずは野菜のポトフが中心で、カボチャ大根、人参、パプリカ、ほうれん草のキャベツ巻をそれぞれチキンブイヨンで煮てあります。オムレツにも蒟蒻ゲルを混ぜているそうです。さらに、ハーブチキン、柴漬けなど。
パッケージもずいぶんと凝っています。気になるのは「白瀧姫」ですが、都からこの地の山田奴に嫁ぎ、絹織物を伝授したとの伝説があります。
温泉センターの大広間で寛いでいるうちに、水沼駅にはわたらせ渓谷鐵道の目玉列車であるトロッコ列車がやってまいりました。すかさずツーショット。
旧国鉄色のDE10が牽引するトロッコ「わたらせ渓谷号」です。
乗客のうち何人かはこの駅で下車しました。この日の「泉弁 白瀧姫の贈り物」の予約は10個ほどあったそうですので、きっと湯上がりに食べるのでしょう。このお弁当でわたらせ渓谷鐵道が元気になるよう期待しています。
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