いばらき駅弁巡り〜その3〜
2012年4月29日、茨城県の駅弁巡りをしました。2010年1月に水戸駅最後の駅弁屋「鈴木屋」が廃業して以来、2011年5月頃から新しい業者による駅弁が販売開始されたと聞いていました。そこで、水戸駅を訪れてみることにしました。
売店に「駅弁マーク」が付いているのは、NREの駅弁が並べられているからでしょう。そう思って売店の陳列ケースを眺めてみました。すると、NREの駅弁に混じって、水戸市内の業者「しまだフーズ」の「常陸之國美味紀行」1000円、「牛べん」1000円、「豚べん」950円、「昔おにぎり」500円の4種類を確認できました。
また、陳列棚の右上には、ひたちなか市にある「大水」(だいすい)という業者の「またべえ焼き鯖すし」1050円が積まれており、この日は売り切れていた「うなぎ弁当」1350円と2種類があるのだと確認できました。
この日、2012年4月29日に購入したのは「常陸之國美味紀行」1000円と「またべえ焼き鯖すし」1050円です。下は「常陸之國美味紀行」ですが、なんと「駅弁マーク」入り。販売会社であるNREの文字は掛け紙にも表示シールにもないことから、普通に考えれば「しまだフーズ」は「日本鉄道構内営業中央会」に加盟したとも考えられますが、今のところ真偽はわかりません。もしかするとJRの子会社であるNREの方が中央会よりも上位に位置するため、(そもそもNREの駅弁には「駅弁マーク」が付いていないというのが一般的ですが、NREのさらに子会社であり中央会に加盟する「NRE大増」の駅弁には時として「駅弁マーク」が付いている弁当もあります。)NREの権限によって、より駅弁らしさを印象づける意味で、NREが水戸駅弁の後継者だと認めた証として、「しまだフーズ」の弁当に「駅弁マーク」を付けたのかも知れません。あくまでも個人的な推測でしかないですが。
さて、「駅弁マーク」が付いた「常陸之國美味紀行」の掛け紙には「茨城県の食材にこだわる」と書かれており、ごはんは茨城県産だそうです。
茨城の名物と言えば梅ですが、梅型の麩の他に、梅しそ味のシュウマイが入っており、これには感動しました。また、霞ヶ浦の蓮根やワカサギ、うなぎなどの他、サツマイモのデザートなど、幕の内弁当の内容ではありますが、茨城らしさを演出していると言えましょう。
続いて「またべえ焼き鯖すし」1050円。これは茨城空港でも買えるという空弁でもあるようです。切れ目の入った鯖の棒寿司で、ラップに包まれていました。2012年4月29日に購入しましたが、期限は4月30日。すし飯と焼き鯖の間に大葉や甘酢生姜が挟まれているという、ごく一般的な焼き鯖寿司です。ひたちなかの直売所では同じものが800円で買えるという口コミ情報もあります。
何はともあれ、水戸の地元業者が2社、水戸駅弁に参入してくれたのは嬉しいことです。
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