道央駅弁の旅〜その2〜

2005年7月22日。北見駅から特急オホーツクに乗車した私は遠軽駅にやってきました。この駅は名寄本線が廃止されて以来、スイッチバックの駅となってしまいました。予め車内で受け取る予約はしてあったものの、せっかくですから3分停車で駅弁購入を狙ってみます。

    

この駅には昔から有名な駅弁があります。それは「遠軽名物かにめし」。

    

この列車での駅売(立売)は5個だったようです。さっそく1個購入してみます。

    

この駅弁を初めて食べたのは1980年。確かこの「かにめし」は炒り卵が入っていたとの記憶があります。紅ショウガとの色合いが食欲をそそりました。使用しているのはもちろん毛ガニ。ほんのりと薄味にして本来の旨みが消えないように配慮されているとか。カニは甘いものです、ということをこの駅弁で知りました。

    

そして、今回久しぶりに食べましたが、カニはズワイに変わったような気がしたものの、炒り卵と紅ショウガは健在でした。素朴ではありますが、安心できる味に、どこか懐かしさを感じました。特急オホーツク6号の中で賞味。撮影も走行中だったため、撮った画像はすべてブレてしまいました(^^;)。大雪山の懐をゆっくりと走る特急車内は時間が止まっているかのように感じられます。サッポロクラシックを飲み、とてもいい気持ち。先週の志賀高原登山の疲れがまだとれないので、ちょっと眠りたいです。。。Zzz。。。。。。と思ったら急ブレーキ。鹿をひいたというアナウンスに、「鹿じゃシカたない」というダジャレを言う前席の客。保護されている動物のため、処置してから出発ということ。。。上白滝を過ぎたころ約10分停車でした。車掌に聞いたら子鹿だったようで。。。合掌。

    

下は2009年9月13日、D-Rossoさんが遠軽駅ホームの台売りから購入した「かにめし」。貴重な画像どうもありがとうございました。以下はコメントです。

    

「「かにめし」購入後、旭川行き普通列車までの時間が多少あったので駅を出て散策。程近いところに岡村べんとう屋さんのお店がありました。 すでに閉店されていたようで、この日は「オホーツク6号」以降の時間帯の販売は無かった様子。と言うことは私、結構ラッキーだったのかも??(嬉)。」

    

「右下の画像は遠軽駅ホーム上での「かにめし」販売の様子です。この販売形態は「立売り」?「台売り」?どっちなんでしょう??(苦笑) 。札幌行「オホーツク6号」到着に合わせ、かなりの数の「かにめし」を車内に積み込んでいたようでした。 かたやこのお姉さんから購入したのは私ひとり。鈍行で「かにめし」目当てに遠軽まで来るのは奇特な部類に入るのでしょうか・・・(^_^;)」

     

左下は1980年7月9日購入。 右下は2004年8月13日。掛け紙は変わらないようですね。

  

下は1985年11月10日、肝高さんが岡村弁当で購入したおかず付き「特製かにめし」1000円です。貴重な画像どうもありがとうございました。以下はコメントです。

     

「1985年10月、「北海道から無くなる」というので、友人と3人で、函館から網走まで食堂車に入り浸った翌日の写真です。ホームで売っていなかったので、駅で場所を聞いて、押しかけたときのお店の光景。普通のとの違いは、おかずの量だけとのことでちょとがっかりしました。 最初からわかってれば、幕の内も買ったのに。」

     

「ご参考までに、幕の内の掛け紙のクローズアップ。下の絵は弁慶号みたいですが、上の山は「瞰望岩」でしょう。 ちゃんと、地元の名所を採り入れてデザインしているらしいことがわかりました。」

                   

さて、2005年7月に話を戻します。もともと車内で予約してあったので、もう一つ「かにめし」をゲット。そして、さらに「味ごよみ」と書かれた汎用容器を使用した網走駅積込の車内限定「幕の内弁当」も購入しました。調製はモリヤ商店。予約するには乗車2日前までに、予めJR北海道客室乗務員センター011−261−6819に電話して、乗車列車と座席番号を伝えておけば良いのです。

     

参考までに下の画像の右側は特急オホーツク6号。2002年7月30日、網走駅にて。この時は網走駅から北見駅まで乗車したので、今回は旭川駅まで乗車すると、オホーツク6号で石北本線を完乗したことになります。もちろんその20年以上前に「特急おおとり」で全線完乗は果しているわけですが。

     

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