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夏の山陰駅弁旅〜その3〜
2012年8月31日から9月2日にかけて、山陰、山陽、四国のドライブ旅をし、5年ぶりに浜田駅に来ました。立派な橋上駅に生まれ変わっていてびっくり。
町おこしで駅弁ができても、例えば安来駅のように3年で販売終了というケースも多く、この浜田駅についても恐る恐るの訪問でした。しかし、ありましたよ、「乃どくろ御飯」が。2012年9月1日。30分ほど待って、この駅弁が到着したのが9時過ぎ。しかも、5年前にお会いした「かね乃家」のご主人さんと再会できて嬉しかったです。
「乃どくろ御飯」は1200円から700円に値下がりしていました。この他にも、1階の物産売り場で7切れ入りのコーヒン商会「浜田の鯖寿司」680円、西谷商店「わさび葉寿し」500円、西谷商店「焼き鯖寿司」500円が売られていました。
以前と比べてのどくろの量が減ってしまったのは残念ですが、ご主人さんによると、漁獲高がさらに減って高級魚になっているのだとか。
その分、おかずが増えて、また、彩りも良くなり、さらにお求めやすい価格になったというのも嬉しいです。この駅弁についてはこのページの下に詳細が書いてあるので参照してください。なお、事前予約で掛け紙付きも注文できるとのことでした。
下は2012年9月1日、浜田駅で購入した西谷商店「わさび葉寿し」500円。
鯖と穴子の押し寿司をわさび葉の塩漬けで包んだ寿司です。わさび葉は全く辛くありませんでした。
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島根だんだん駅弁旅 〜その1〜
2007年7月29日〜8月2日まで4泊5日で島根県を訪れる旅をしました。「だんだん」とは、島根の方言で「ありがとう」を意味する言葉だそうです。この旅ではいろいろな場所で地元の方々の温かい心に触れることができたので、この旅を「だんだん」と名付けることにしました。今回の駅弁は浜田からスタートすることにしましょう。ここはある高級魚の味が日本一だそうです。
下は2007年7月31日、浜田駅構内の浜田駅ストアーで購入した「乃どくろ御飯」です。1200円。あらかじめ調製元である「かね乃家0855−23−5477」に電話予約しておきました。
「のどくろ」とはこの地方の方言での呼び方で、のどが黒いのでそう呼ばれているとか。本来は学名「赤ムツ」のことです。なお、新潟でも「のどくろ」と呼ぶことがあるようです。浜田の「のどくろ」は味が日本一と言われ、脂がのったきれいな白身魚です。年々漁獲高が減ってきているということで、今や高級魚となってしまいました。実は5つの市町が合併して新「浜田市」となったことを記念して「浜田の五地想」と題し、すでに2006年春に「柿酢のどぐろ鮨」というのが(駅弁としてではなく)売り出され、今回の「乃どくろ御飯(のどくろごはん)」は浜田の名物弁当第2弾ということになります。
その「のどくろ」のアラから抽出した貴重な出汁と、弥栄のコシヒカリ、金城の水、旭の笹塩、そして地元の新鮮野菜を使った「おいしい浜田」が凝縮されたごはんと言えます。なす田楽やえび、さつまいも煮、玉子焼きなどがおかずとして添えられています。
2007年4月3日に駅弁デビューを果たしました。最初はおかずのない、香ばしく焼いたのどくろと、人参などを混ぜて炊いたごはんでした。それが上と下の画像です。今回、どちらでも作れるということでしたので、両方作ってもらうことにしました。
のどくろの身をほぐしてごはんにまぜて食べると、いっそう風味が増すということで、やってみました。確かにそうですね。また、味噌焼きにしても美味しいそうで、それは添えられた味噌と一緒に味わってもよくわかります。
現在のバージョンは横長の経木折で、駅弁らしく掛け紙もつきました。「浜田」という地名や駅名が入れば言うことなしなのですが。
三江線の浜原まで行く単行ディーゼルカー車内でいただきました。江津で特急に乗り換えるまでの間で美味しくいただきました。ごはんは魚の風味がほんのりとして、大変やさしい味わいです。
受け取り先の浜田駅ストアーでは、かね乃家のご主人さんが自ら待っていてくださり、とても恐縮しました。また、レジの女性たちまでに優しく声を掛けていただき、思わず「だんだん(ありがとう)」とお礼を言いたくなりました。ぜひ、いつまでも浜田駅の駅弁として続いて欲しい味です。
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