南東北駅弁行脚 その3
2005年9月18日、新潟駅で購入。

前日、酒田から特急「いなほ」、快速「きらきらうえつ」をリレーして日本海の夕陽を堪能した私は、この日の朝、新潟駅で「新潟コシヒカリ弁当」を買いました。

C58180の牽引する「SLばんえつ物語号」が発車する15分前、一足先に私は磐越西線で旅立ち、今やレア駅弁となってしまった「とりめし」を求めて日出谷駅に先回りします。

でも、その前に素晴らしい駅弁に出会いました。それがこの駅弁です。

駅弁としては普通の地味な幕の内なんですが、まず名前にもあるように新潟コシヒカリを使用しており、まずいわけはない。駅弁のごはんとしては申し分なく、これは大きなポイント。さらに、焼き鮭がうまい。さすがにこの地方の特産品だけあります。
鶏煮焼も歯ごたえがそれなりにあって嬉しく、白身魚フライもふっくらとして冷めていることが気になりません。玉子焼きや蒲鉾は言うまでもなく、海藻や豆、そして味付けサザエなどの他、青菜のおひたし、粟かんまでついて、栄養や配色バランスの点でも、地域の特色を生かしているという点でも、完璧な幕の内弁当だと思います。

どちらかと言うと新潟平野と日本海の雄大な車窓を楽しむ駅弁のように思えますが、磐越西線の気動車に揺られ、エメラルドグリーンの阿賀野川を眺めながら食べるのもまたいいものです。









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