戦国時代「安土御献立」を便当で再現 〜名古屋駅「信長膳」〜
1582(天正10)年5月、織田信長が安土城で武田氏討伐に功を上げた徳川家康を接待した時のメニュー「安土御献立」。を、復元可能な料理を選んで「続群書類従」という資料に基づき、日本史上、最も有名な「最期の晩餐」を再現したお弁当が「信長膳」です。2009年9月5日から名古屋駅で販売開始されました。一つの説として、日本では織田信長が初めて弁当(便当)を食べたのではないかと言われています。(弁当のルーツについてはこちらを参照)。
さて、「安土御献立」を振る舞うべく、家康の饗応役を命じられたのが明智光秀ですが、全国から山海の珍味を集め接待に務めたものの、準備の不手際から信長の怒りを買い、途中で任を解かれ、これが数日後に「本能寺の変」を起こす契機となったとも言われています。下は2009年9月22日、稲口町さんが名古屋駅で購入した「信長膳」。貴重な画像どうもありがとうございました。以下はコメントです。
信長膳入手しました。信長にちなんで名古屋城に近くに移動して撮影してみました。手前の銅像は名古屋城築城の功労者の加藤清正です。
「朱一色の紙箱スタイルです。中身は鱒の焼き物、宇治丸、小串、山のいも、ふき、しいたけ、あへまぜ、ごぼう、な汁、かりの豆、花に昆布、まめあえ、香の物、焼き味噌おにぎり。」
「お品書きです。」※判読できないのが残念。焼き物、和え物、漬物等が中心で、揚げ物はないということです。
「試食した河村たかし名古屋市長も新聞紙上で、質素でいいのではと言ってましたが、現代人からするとヘルシー系弁当の感があります。戦国時代はこれ位で最高級の料理だったのでしょうから、現代人がいかに贅沢になっているかと考えさせられました。お味そのものは良かったですよ。」
下は2009年10月17日、名古屋駅で購入した「信長膳」1200円。新幹線車内で賞味しました。
1582年に武田勝頼討伐の功をたたえて織田信長が徳川家康をもてなした時の料理「安土御献立」を資料としてそれをできる限り忠実に再現した弁当です。
安土城のある近江の特産であったとされる焼き鱒、当時は高級調味料だった醤油と酒を合わせて焼いた鰻、保存食として食べられていた味噌を使った焼きおにぎりなど。
「な汁」と言われる、青菜やみょうがを入れた「すめ味噌」の汁で味付けしたほうれん草のお浸しも入ります。
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