さらば北越駅弁旅〜その1〜

2015年3月8日、6日後に迫った北陸新幹線金沢開業で消える特急などへの名残をするために北越地方を訪れました。

下は2015年3月8日、北越6号の車内販売で購入した「越路弁当」890円。この駅弁は本来は長岡駅の駅弁で、調製は池田屋です。撮影場所は直江津駅です。


   

2015年3月814日に北陸新幹線の金沢開業を受けて消えていった特急「北越」と一緒に撮りました。この「越路弁当」は特急「北越」や特急「はくたか」の車内でも売られていました。しかし、これらの特急が廃止になることによって車内販売も廃止となり、またひとつ旅情が失われることになります。

   

この日の直江津駅はまるでお祭り騒ぎでした。ここに集まった鉄道ファンの誰もが消えゆく列車を写真に収めようとしていました。ちなみに下の2枚はこの日、私と数メートルのニアミスをしていた痛筋痒足さんが撮影された特急「北越」と快速「妙高」。

   

下の画像で、スノーラビットと呼ばれた北越急行の特急「はくたか」も廃止となり、その名前は北陸新幹線の列車名に受け継がれました。

   

ここで、少し振り返ります。下は2006年10月21日、将棋仮面さんが長岡駅で購入した「越路弁当」。

   

貴重な画像どうもありがとうございました。以下はコメントです。
「長岡駅・池田屋の通年販売、ごく普通の弁当でした。 HPに「ごはんに良く合うおかず」とありました。卵焼きの味付けや牛肉、きんぴら風さつま揚げなどごはんに良く合うよう調製されていました。」

  

下はaqualissさんが2001年7月24日 購入した「かにちらし寿司」。以下はコメントです。「夏の18きっぷ旅行で何度目かの北陸線踏破の際に入手。大学時代は、三郷4:30発の電車から関西線,大阪環状線,東海道線,湖西線で北陸線に入って、そのまま直江津を過ぎ新津を過ぎ羽越線の鼠ヶ関まで行けた(夏場ならここで駅寝をして、18きっぷ族のセオリールートより2時間早く秋田に着いた。こいつは微かに夕日が残る夏場に収穫。同期に『まいたけ弁当』。)今では…無理だなぁたぶん。やっと長岡に着いても駅弁屋さん閉まってる…。上越線や信越線方面を訪問し難い…。ちなみに駅寝のことを近頃は“ステーションビバーク”略して“STB”と言うらしい。」

         

時は21世紀となり、「駅寝」もままならない時代となりました。「国鉄型」と言われた味のある車両もどんどん姿を消していきます。そして、駅弁も。。。しかし、「越路弁当」のような幕の内弁当を車内で開くとき、何とも言えない懐かしさと、旅情とが湧いてくるのです。この風情はいつまでも残したいものですね。下は2015年3月8日購入の「越路弁当」の中身です。

   

焼き鮭に新潟を感じ、牛肉煮に長岡を感じさせる幕の内駅弁、それが「越路弁当」だと思います。

   

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