4月10日早朝、残った18きっぷ1日分の消化をあれこれ考えた末、冬の眠りから覚めたトロッコ列車『おろち』に約4年半ぶり(99年8月27日以来)に乗車する中距離ぷち旅を決意し、少し贅沢に久しぶりに『だいせん』に乗車。倉吉までは急行なので約1500円はたく。この日はいつものように米子側1号車がパノラマ車でなく、車両の色が国鉄色だったらとふと思う。ちなみにわざわざ『だいせん』に乗ったのは朝飯を米子で調達するため。米子到着後駅弁屋を覗くがまだ営業しておらず、30分程滞在ののち松江へ。ここでも駅弁屋を覗くが、朝こそ重宝する掛紙系幕の内はなく、仕方無くハートイン(JR西日本のキオスク系コンビニ)でおにぎりを調達、そして宍道へ。
宍道で木次線下り木次行を待っている間に、亀嵩と八川のそば屋さんに予約の電話をかけ、朝8時頃のせいか八川は不在だったが、亀嵩は成功。これで昼飯はそば三昧確定。


昔は木次線の普通列車が止まっていたホームだったんでしょう。でも今は…4番線はレールを剥がされ、その上5番線は『パーク&ライド』契約者専用駐車場になってます。『ちどり』が行き交っていた名残は跡形も無く…。

9時8分、木次へ。乗った汽車は“バス汽車”キハ120だが、ここと九頭竜線(越美北線)にしかいない、鋼製窓開閉可能ボックス有の試作車キハ120-200番代!!基本的に木次線,山陰線長門地区,美祢線,関西線汽車区間はオールロングシートのキハ120-0番代故、乗れてラッキー(トイレ無いけど…(-.-;))。

木次で9分接続の後、いよいよ『奥出雲おろち』へ!ディーゼル機関車DE10-558とトロッコ車と普通車(控車)の編成。前回乗車したときは、控車が『ちくま』に使用されていた豪華なオハ13(シートふかふか,木目調テーブル付き,カーテン有り,トンネル内天井ライトアップ)だった覚えがあるが、今回は『ムーンライト八重垣』あたり使用の普通のオハ12。なんでトロッコ車スハフ13で往復決定!下りは逆行窓側で向かいの男性と。この方、境港在住で月刊鉄道雑誌にちょくちょく投稿される方とわかり、ここぞとばかりに鉄道談義に花咲かし、駅弁(&駅弁サイト3つ)を語り亀嵩と八川でのそば購入を薦める。

そうこうしているうちに亀嵩到着。予約していた亀嵩「そば弁当」を3つ購入し、早速正味。そして八川到着。八川「そば」弁当を2つ購入し、早速正味。共に手打ちならではの乱雑な蕎麦と薬味につゆが絡んで絶品!!自分は亀嵩の方に軍配をあげるが、八川の方はアクセントに舞茸が乗っており、出汁が効いててこちらもオススメ!
『奥出雲おろち』全景


八川↓ 亀嵩↓
出雲横田駅をはさんで手打ち「そば弁当」の競演

木次から約1時間半後、出雲坂根に到着。三段式スイッチバックの他に延命水が有名だが、停車時間が4分のため、停車時間が25分の上りの楽しみにとっておいて出発。次の三井野原までゆっくり23分かけて三段式スイッチバックを登り、途中で国道314号線の『おろちループ橋』が見えると乗客総立ちでシャッターの嵐!立派に観光列車として存在。もしこいつがデビューしていなかったら、木次線は過去帳入りしていたかも…。赤や黄や緑の派手派手な塗装で地元から元戻せコールが起きている三井野原を後にして、あとは谷を下るのみ。

出雲坂根を出発して約50分後、再び亀嵩に到着。下りでは亀嵩「そば弁当」の立売があったが、上りでは無し。しかし、時間帯の関係か近所の人がかなり見物に来ており、さらに駅舎=蕎麦屋は大盛況。そして、ついこの前までやっていたテレビドラマ『砂の器』の影響か、文学探訪の乗客が多数下車。前から存在した観光資源がこうも見事に復活するなんて、テレビって凄い…。

 
 『奥出雲おろち』車内 後落合行き『奥出雲おろち』車内よりループ橋


上は出雲坂根にて。スイッチバックだけでなく、延命水も有名。この湧水は、よく狸や狐が飲んでいたため、霊水として地元で崇められていて、土休日にははるばる遠方からポリタンクいっぱいに水を汲みに来る人も(もちろん車で…(-.-;))。できるだけ汽車使って来て欲しいなぁ(v_v)





左は油木〜三井野原間にて。

真昼の12時7分、山奥の分岐駅の備後落合に到着。先述の男性はここで広島方面へ乗り継ぎ2時間待ち…。あのあまりにも無惨で切なく淋しい風景…、やはり胸には痛かった…。確か自由帳があったはずと駅舎に行きそれを発見!さぁン年ぶりに書くぞと思ってリュックを探すが…無いっ無いっ…ボールペン忘れた(−Q−;)

19分滞在ののち、ほとんどの乗客を乗せて(そりゃそーだろ(^o^;))12時28分『奥出雲おろち』上り出発。再びループ橋のところで総立ち&撮影会。で、出雲坂根に到着し、お楽しみの延命水と焼き鳥を。実は行きでも焼き鳥を買おうとしたが、まだその時はまだ焼けてなかった。帰りのスイッチバックの上段で香ばしい焼き鳥の香りが…。醤油と味醂と大蒜の三すくみのハーモニー…うんめぇ〜(^ρ^)延命水を空のペットボトルに入れてゴクリ…冷てぇ〜(^o^)お酒好きな人にはたまりませんな、上り『奥出雲おろち』の出雲坂根駅。

こう楽しかった時間はあっという間に過ぎ、15時34分木次に到着し、あとはただ鳥取へ帰るのみ。日帰りとはいえ内容の濃い一日だった。

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『奥出雲おろち』旅行記