2006年7月31日の前夜祭から8月4日の後夜祭までの5日間、280年の伝統を誇る「八戸三社大祭」が盛大に繰り広げられました。
青森ねぶたや秋田竿燈、山形花笠、仙台七夕という東北四大祭りの陰に隠れがちですが、東北を代表する国指定重要無形民俗文化財の大きなお祭りなのです。
八戸市内の表通りに27台の山車が勢揃い。3q近くの道のりを、虎舞、獅子頭による大神楽、巫女行列など古式ゆかしく典雅に行列します。
上の「天覧山車」の説明が下。いずれも八戸駅横ユートリーの入り口に展示されているものです。
そして、その祭りに因んだ駅弁があります。2006年の春から新発売となったもので、1段重ねの1000円と2段重ねの2000円という2種類。今回は祭りの直前だったので奮発して2000円のものを買いました。下は2006年7月29日、八戸駅で購入した「祭り絵巻弁当」。「天覧山車」の前で撮影。
下はこの駅弁に使用されている豪華絢爛な掛け紙です。
それではしばし、祭りの雰囲気を味わいつつ、お弁当を紹介していくことにします。山車や人形の画像は駅構内「はちのへ総合観光プラザ」と駅前「ユートリー」にあった展示物を撮影したものです。ご覧になる皆さまがお祭り気分に浸っていただければ幸いです。
この駅弁は地元の産品を生かしています。まず、ごはんの重にはウニとイカの「菊ずし」があり、赤飯を挟んだ八戸せんべいがあります。ひょうたん型のゆかりごはんもあり。赤飯入り八戸せんべいは食べてみるともちもちしているパンみたいでした。そしてその横の焼きリンゴが甘酸っぱくて病みつきになる味です。
調製元はニュー八0178−70−2883。特に2000円のものは予約が必要だと思われます。
おかずも色とりどりで華やかです。姫竹やふきの煮物、煮貝、初雪茸天ぷら、たらこ炒り、イカ、キュウリと菊の酢の物、馬肉ごぼう煮、焼き魚、奈良漬けと一緒に海苔で巻いて揚げてある海老天、茄子や初雪茸の天ぷら、海藻入りの茶碗蒸し、玉子焼き、野菜の煮物など。
この祭りは享保6(1721)年、法霊(ほうりょう)大明神(現在の「おかみ神社」)が行列を仕立てて長者山三社堂(現在の「新羅(しんら)神社」)に渡御したことがその始まりだそうです。やがてこの祭りには藩の有力な商人が買い入れた人形を載せて担いだ屋台が参加したり、「虎舞」などの町民の編成する行列が参加したりして発展していったということです。
2006年8月2日の「中日合同運行」と呼ばれる行列ではNHK大河ドラマ「功名が辻」に出演している歌手で俳優の野口五郎さんや三原じゅん子さんも参加したそうで、私はたまたま京都のホテルで見ていたテレビニュースでその光景を見ることができました。
八戸せんべいの中身です。イカとウニの「菊ずし」も開けてみました。
山車にはそれぞれにいろいろなテーマがあり、2006年では西遊記、三国志、大江山、一休さん、四面楚歌、国姓爺合戦、八岐大蛇伝説、大坂夏の陣、神々と十二支、そして今年ならではの山内一豊と千代など。これだけの舞台装置を毎年変えるそうなので準備する側も大変ですね。
絵巻物はお品書きだと思いきや、八戸三社大祭の説明書きでした。
絵巻物の裏面も時代絵巻行列の説明。これだけおかずがあると、欲しかったなあ、お品書き。
北国の夏を彩る絢爛豪華な時代絵巻を少しだけでもお楽しみいただけましたでしょうか。私もいつか祭りの開催時期に八戸へ足を運んで、ぜひナマで壮大な山車の行列を見てみたいと思いました。
下は2007年1月28日、岡山高島屋の青森物産展ではやしさんが購入した「ねぶた弁当」。貴重な画像どうもありがとうございました。以下はコメントです。
「29日まで開催で岡山高島屋の青森物産展にニュー八さんが出展しています。十和田湖和牛・牛めしと祭事用のねぶた弁当を松・竹・梅で販売していました。掛け紙は共通でこれは松です。中身はお得意の海鮮弁当です。駅構内でも販売して欲しいですが何か色々と制限があるらしく難しいそうです。」
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