大正時代のような雰囲気がありますが、昭和10年前後に調製された立川駅「サンドウヰッチ」の掛け紙です。 面白く、注意を引く掛け紙ですね。レストランのウエイターとおぼしき人がサンドウイッチを差し出しているのですが、その顔ときたらハローウィンのカボチャですね。また、サンドウイッチも落としています。字体(レタリング)も趣があり、大正ロマンの特徴を感じさせる一面も。 |
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昭和7年5月28日正午12時調製。横浜駅「上等御辨當」。 誰が描いたのかは分かりませんが、大正ロマンの雰囲気を引き継いだ感じの、今でも決して古くない雰囲気の絵柄です。 |
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昭和4年12月19日午後4時調整。 沼津駅の駅弁掛け紙「上等御辨當」に描かれているのは、江戸時代を代表する日本画家、安藤広重が描いた富士山の絵です。手前は愛鷹山で、沼津から見ると富士山の右側に位置しています。 |
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昭和8年5月29日午後5時調製。 豊橋駅「上等御辨當」の掛け紙です。これも安藤広重画の東海道吉田宿(現在の豊橋)。豊川を渡り江戸に向かう大名行列が描かれているのだと思います。 |
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1981(昭和56)年3月5日に調製された長野駅「お好み弁当」。 描かれている絵は地元出身、画家でグラフィックデザイナー原田泰治さんの作。 |
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1980年代の掛け紙ですが、なんと絵の製作者は放浪の天才画家、山下清画伯。昭和17年頃に我孫子駅で駅弁を販売していた弥生軒を訪れ、約5年間当時の仕事を手伝ってくれていたそうです。また、山下画伯は、とても几帳面で正直な方だったということです。上には直筆で「おべんとう」と題字を書き、「僕が働いていた所です 山下清」と記しています。 |
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2003年8月16日の調製、苫小牧駅「サーモン寿司」の掛け紙です。北海道出身の漫画家、おおば比呂司さんが描いたイラストを使用しています。 | |
2004年12月4日、豊岡駅で予約して購入した「柳ごうり弁当」です。 杞柳(「きりゅう」。「こりやなぎ」とも言う)細工の駅弁容器を使用しています。価格は6000円。円山川に自生する杞柳で籠を編んで作られた、「柳ごうり」です。今では伝承する人も減り、手編みは高価な物になってしまいました。同封されたしおりには、「・・・弁当の中は大変素朴なものとしましたが、但馬のおいしいお米や牛肉を使用しております。中身より器を買うようなお弁当ですが、食後は旅の良い思い出として末永くご愛用下さい。」と書かれていました。年に数個しか売れない、非常に貴重な駅弁です。 |
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2004年12月4日、豊岡駅で予約して購入した「バスケットランチ」。 豊岡は杞柳細工のメッカ。コリヤナギで編んだバスケットです。予約しないと購入できません。定価は2500円です。 入れ物の値段が大半を占めている駅弁ですが、中身はサンドイッチ、コーヒー、サラダ、焼プリンで、ちょっとしたピクニック気分が味わえるのが魅力。 |
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2003年11月9日、駅弁大会で購入。 加賀温泉駅「越前焼 日本海かにちらし」です。器が越前焼ということで掲載しています。すし飯の上にかにの抜き身や錦糸卵、わかめなどが色とりどりにのっています。駅弁大会用の企画商品で「日本窯元めぐり」シリーズのひとつに数えられています。 丹波焼 和田山駅「丹波の牛めし…」 伊賀焼 西明石駅「たこイカが?」 瀬戸焼 名古屋駅「名古屋コーチン鶏めし」 信楽焼 草津駅「松茸めし」 美濃焼 旭川駅「蝦夷ちらし」 |
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2004年5月16日、駅弁大会で購入。 姫路駅の駅弁「一国一城」です。入れ物は陶器で、姫路城をかたどっています。「播州姫路名物弁当」と書いてあるように、姫路付近の郷土料理です。炊きこみ御飯に小鮎の甘露煮、蓮根に、焼き穴子、海老煮、梅干しなどが入っています。 |
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2004年10月30日、駅弁大会で購入。新神戸駅の駅弁「豚々拍子」です。 これも陶器の駅弁。台湾風の味付けにこだわっています。五香粉、八角、紹興酒なども使用されているとか。ごはんを底まで食べていくと、そこには焼き豚がはいっていました。食後は貯金箱になる陶器の中に、御飯いっぱいに敷き詰められたトンカツとゆで卵とソテーした玉葱、そして底には豚角煮。 |
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