士林、員林(台湾)、城津、羅南(朝鮮)のスタンプについての説明     貨車さんより

士林駅(台湾)
台北市の北基隆川に臨み製紙業盛んな街でした。大日本帝國台湾総督府園芸試験場があり、士林の
南4・4キロに「宮ノ下」という駅があり、台湾神社のアクセス駅。北方に七星山、大屯山。スタンプは七星産と台湾で有名な草山温泉。付近の基隆川はホタルの名称地だったとか。しかしこの駅の属した淡水線は廃止されてしまいました。

員林駅(台湾)
この駅は縦貫線の二林と機関区を有する主要駅嘉義との間の駅です。この前にある彰化から、員林、嘉義までの台湾中部地域は日本領時代、製糖業の近代工場(三井・大日本・明治など)ができあがりいわゆる製糖軌道が網の目のように敷設されておりました。この軽便は旅客営業も行い、最後の北港線は1998年まで旅客輸送をしておりました。
員林の北にある二水からは名景「日月壇」への集集線が分岐し、さらに南の嘉義からはあの「阿里山森林鉄道」が。終点阿里山までシェイ式SLが運転(このSL津軽森林鉄道が購入し、同鉄道に合わず台湾・阿里山にて威力を発揮)され、さらに台湾が日領だったころ、大日本帝國一高い山「新高山」の登山口でした。
員林には縦貫線を突っ走る急行4列車(高雄20:36発・台北6:19着・基隆7:02着)(1・2・3等、食堂車、さらに3レ、4レは夜行なので1・2等寝台車付の豪華列車。この1,2,3,4急行は専用スタンプもありました。)が0:41分運転停車しています。


台北駅(台湾)
「台湾鉄道全図」のスタンプは大日本帝国台湾総督府時代のもの。縦貫線(1067ミリ)のほかその支線、淡水線、集集線、なども。
この一番下付近(基隆付近)には「東港線」があり終着点には「帝国海軍東港基地」がありました。
同基地はかの傑作飛行艇「97式大艇」「2式大艇」の基地でした。
http://www.ne.jp/asahi/ouka/kush/97shikitaiteipage.htm  (九七式大艇)
http://sky-i922.hp.infoseek.co.jp/nisikitaitei2.html   (ニ式大艇)
さてスタンプ左側にドコとも接続していない線があります。これは当時ナローで建設された台東線です。1917(大正6年)から1939(昭和14年)にかけて建設されました。日本統治時代はサツマイモ輸送の目的でした。中華民国になっていこうかなりのスピードで飛ばす優等列車も登場し、さらには軽便の「寝台車」も運転されておりました。また当時「日本一高かった」「新高山」への阿里山森林鉄道の「阿里山」駅ノスタンプも実存。

城津駅(朝鮮)
朝鮮北部の良港で、城津群庁所在地。農産物・水産物・工業品が豊富で大豆・牛皮・牛肉・海産物の積み出し地。スタンプは城津公園と大型船が停泊した、城津港。中央は市街ではなく積み出し前の牛だそうです。左下はこれもこの地の特産品の鍋。


羅南駅(朝鮮)
スタンプどおりここは軍都でした。
第19師団司令部・歩兵第38旅団司令部をはじめ、歩兵・騎兵・野砲兵各連隊がありました。また行政都市でもあり、各高等学校も集中。
さてヨコの「ツルチュク」なるものですが、クルミを原料とする滋養飲料で羅南の特産物。当時は「カルピス」のほか「どりこの」などの滋養ドリンクが売れた時代でした。

大邱駅(朝鮮)
「朝鮮の「」駅のカゴに盛られてる丸いの、リンゴです。

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