コロプラ四国駅弁旅 〜その1〜
2010年9月25日から26日まで、「コロプラ乗り放題きっぷ」を使用して四国を旅しました。まずは2010年8月13日にデビューしたという土佐駅弁学会プロデュースの「土佐駅弁」2種を味わうため、羽田から空路高知入りしました。
上と下は2010年9月25日、事前予約して高知駅で購入した「日曜市のオバァ弁当」840円。2010年8月に土佐駅弁学会と仕出しのあんどうとのコラボで発売されました。駅弁マークもしっかりと付いています。この駅弁を手に、アンパンマン車両の特急南風3号で一気に中村を目指します。
この駅弁は、土佐の駅弁を面白くしようと活動中の
土佐駅弁学会と仕出しのあんどうが協働してレシピや名前を考えた駅弁で、まだまだ続編を開発中なのだそうです。土佐駅弁学会はネット上に短い文章を投稿するTwitter(ツイッター)で知り合った市民らが2010年5月に結成したそうで、私のところにも関係者から7月17日に試食会をやるからというお知らせをメールでいただきました。その後、8月13日〜15日にはイベントとして、人気の高かったこの「日曜市のオバァ弁当」と「貝めし」が「エキベンヌ」という女性グループの手によって高知駅ホーム上で売られ、以後も継続販売して現在に至っています。
この駅弁を見ると馬路村の
「馬路温泉前駅弁当」に似ている食材も。内容は田舎寿司ですが、山菜寿司でもあります。胡麻がふりかけてある緑色の寿司は「りゅうきゅう」。「琉球」と関係があるのでしょうか。これは「はす芋」のことらしく、高知の日曜市で売られているらしいです。茎の部分を食べるそうなのですが、皮を剥いでそぎ切りにしてアク抜きしたものをネタにしてあります。
他に、きゅうり、なす、たけのこ、こんにゃく。ミョウガの甘酢漬け、海老芋などの野菜の煮物、海老、玉子焼き、デザートの羊羹が入っています。みんな日曜市で揃う食材なのでしょう。あっさりとヘルシーな年配向けの駅弁ですね。
もう一つ、2010年8月13日にデビューした土佐駅弁の「貝めし」1100円。これも2010年9月25日、事前予約して高知駅で購入しました。仕入れ状況によっては売られない日もあるそうなので注意が必要です。その意味では今回はラッキーでした。
この「貝めし」に用いられている高知産の長太郎貝は見たところ帆立貝によく似ていますが、違う貝なのだそうです。高知の海沿いの町でよく食べる貝だそうで、あっさりと炊き込んだご飯の上に
長太郎貝は高知県外では緋扇貝(ひおうぎがい)と呼ばれたり、アッパ貝、バタ貝、虹色貝などという名前で呼ばれたりしているそうです。貝殻は色鮮やかな赤や黄や橙、紫など、実にさまざま。消費税導入の1989年に発行された41円切手の絵柄にもなりました。味は帆立貝よりも甘く、濃厚な味と言われていますが、食べた感じもそんな印象でした。
その長太郎貝が3つ、炊き込み御飯の上に鎮座していますが、これだけではおかずが少ない感じがしました。炊き込みご飯は出汁も効いてそれなりに美味しいですが、たっぷり入っているそのご飯にもう一工夫させるか、かつお角煮や佃煮など味の濃い添え物を入れるか、一部の長太郎貝をネギ味噌焼きにしてみるかなど、味の変化があると、もっと人気が出るのではないでしょうか。
左下は須崎付近の海です。南国土佐は9月末でもまだ残暑が厳しい感じでした。右下は宿毛駅です。車両には「トンボ号」「ジョン万号」などと付いていました。
その「トンボ号」に乗ったとき、私の座席に赤トンボが。。。残暑が厳しいように見えて、南国にも秋の気配が忍び寄ってきているのでしょう。この日は高知〜宿毛〜高知〜善通寺〜阿波池田〜徳島〜阿南(羽ノ浦)〜徳島と移動し、徳島のホテルに着いたのは夜22時を回っていました。
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