戦時スローガンも「勝ったいくさに負けるな銃後」を筆頭に、
「守る公徳輝く日本」、「一粒の米に興亜の力あり」、「感謝して代用食を食べましょう」、「譲る座席にみなぎる親和」と、いかにも戦時中のより具体的で差し迫った状況として伝わってくるようです。おそらくこの駅弁には米の他にも穀物などの混ぜ物が入っていたのではないでしょうか。
昭和16年頃。政府が決めた停止価格の30銭で販売。
「戦時食糧報国運動」と題し、以下のように書かれています。
「戦局はますます重大性を加えて参りました。今や私ども国民は一大決心をもって、いっそうご奉公の誠を尽くし、困苦欠乏に耐えて国民生活の全部門にわたり総動員体制を樹立せねばならぬ秋と思います。わけても戦時食糧の確保こそ銃後国民に課せられた重大な任務にして、一粒の米
一握りの麦
も東亜新秩序建設の尊い糧であることを銘記してお互いは節米に努め、聖戦遂行に邁進致したいと存じます。」


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