昭和初期か。

咸興は現在の北朝鮮、ハムフンです。朝鮮半島の根元にあるくびれの部分で、日本海側に位置しています。現在では化学工業や鉄鋼業が発展している工業都市に変貌しています。

下の掛け紙の方が多少時代が古いような気がします。

以下は「貨車」さんのコメントです。

「この威興は、威鏡南道・道庁。大都市で威鏡本線と私鉄・新興鉄道(173・1キロ)の接続地点であり、地方法院、帝国陸軍歩兵37旅団司令部・第74連隊・高等普通学校・農学校・女学校。近くには炭鉱と発電所。観光名所に孔子廟・李朝太祖の慶興殿、定和陵・帰州寺など。市街を城川江が流れていますので河はそれかと。
さて「あか津喜」という屋号なのですが、朝鮮鉄道ご自慢の釜山-京城間の特急「あかつき」と関係があるのか?とも。「パシシ」SLと「3型客車」で構成され、「あかつき」専用「パシシ」には簡易流線型が施され、炭水車の高さも「3型客車」にあわせてありました。まぎれもなく「あじあ」をまねたのですが、振動が激しかった、という欠点をのこします。威鏡本線にも昭和13年から優等列車が運転され、これが、京城-清津-牡丹江-吉林-新京の急行「あさひ」になったようです。」

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