下は2013年2月24日、新玉名駅の観光ほっとプラザたまララで購入した「長洲きゃあめし弁当」800円。長洲町は熊本県北部にあり、その産物を使った駅弁です。

     

この日、当てにしていた三角駅の「A列車で行こう」関連の駅弁が売られておらず、朝に大分のホテルを出てから全く駅弁にありつけなかっただけに、夕方の時間帯でしたが新玉名駅の駅弁が1つだけ残っていて、それにありつけたことは本当にラッキーでした。それが「長洲きゃあめし弁当」です。

     

「きゃあ」とは、「あさり貝」のこつばい、と掛け紙に書かれている通り、有明海産のあさりを使用して炊いた「きゃあめし」がメインです。2012年7月14日から土日祝日限定で販売が開始されました。有明フェリーターミナル内の売店でも買えるそうです。

     

上下の画像で右上となりますが、ニンジンの下に隠れている「的ばがいだご」とは、御正忌(祥月命日)または彼岸につくる郷土料理のことだそうです。ひと言で言えば、さつまいも団子にあんこをからめた餡餅。長洲では破魔弓祭(的ばかい)が行われる1月につくるので、「的ばかい団子」とも呼ばれているとか。

     

下の画像は有明海の干潟です。沖合に漁船の群れが見えます。浅瀬で捕れたアサリをはじめ、タコなどの海産物もこの海の恵みです。

     

長洲は「金魚」の町としても有名だそうで、よく見るとニンジンの形が金魚でした。「ジャンボ獅子頭」という金魚の生まれ故郷なのだそうです。あさりめしには椎茸なども炊き込まれ、田舎の素朴さがよく出ています。

     

この駅弁の製造者は長洲町旅館飲食店組合。肥後ッ子、うめさき、魚豊、ひさや、はしぐち、の5店が加盟しており、この日は「フードショップはしぐち」が調製を担当したと見られます。

     

観光ほっとプラザたまララでは、こんな感じで駅弁が売られています。九州駅弁グランプリ2012本選出場を果たした「玉名まるごと四季彩薬草弁当」1000円(調製は「たがみ」)をはじめ、「山菜寿司」500円(「たがみ」)、「山菜とりめし」500円(「たがみ」)、「肥後牛とあそび豚弁当」900円(「たがみ」)、「『大蛇の瞳』南関揚げ巻き寿司弁当」550円(調製は「創作和食ダイニング善」)が販売ラインナップ。この日は私が最後の1個を買ったので、見事に売り切れてしまいました。

     

下は新玉名駅弁のエース格、「玉名まるごと四季彩薬草弁当」のチラシです。四季で内容が変わるみたいですね。

     

「長洲きゃあめし弁当」の掛け紙の裏側は「長洲きゃあめし新聞」となっており、長洲町の歴史や文化、金魚「ジャンボ獅子頭」の紹介や、破魔弓祭などの伝統行事や風物詩などが説明されていました。

     

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