下は2012年2月26日、博多駅で購入した「九州新幹線全線開通記念弁当 銀河鉄道999 さくら」999円。画像は鹿児島中央駅での「さくら」とのツーショット。

          

下の画像は博多駅での「つばめ」とのツーショット。この日は宿泊していた鹿児島から早朝の「みずほ」600号に乗って博多へ来たのですが、停車駅は熊本だけ、たった1時間半足らずで博多に着いてしまったのには感慨深いものがありました。そして、復路には各駅停車の「つばめ」に乗車したのでした。

          

この駅弁にイラストを提供した松本零士氏は福岡県久留米市の出身。戦時中だった少年時代は陸軍少佐の父の関係で兵庫や愛媛県で過ごしたそうですが、終戦となってからは福岡県の小倉へ戻ったそうです。そんなよしみで北九州のご当地弁当を扱う「丸ふじ」が新幹線全線開通記念弁当で松本氏のイラストの使用をお願いしたところ、快諾してくれたということです。弁当箱の上蓋には大ヒット映画『銀河鉄道999』のヒロイン、メーテルが上の画像のように大きく描かれ、内蓋には松本氏直筆サインで3月12日の日付が記されています。また、弁当の底には『銀河鉄道999』のパスポートが印刷されています。販売価格が999円というのも粋ですね。

          

本当はこの駅弁を九州新幹線が全通した2011年3月12日に現地でいただくはずでした。しかし、前日に起きた東日本大震災の影響で羽田から飛行機が飛ばなくなり、また、私自身の気持ち的にも沈んでしまい、当然のことですが九州行きをキャンセルしたのでした。その後もなかなか気分が乗らず、ようやくほぼ1年が経って気持ちも落ち着いたので、新幹線に乗りに九州へ行こうと思いました。

         

上はお品書きです。内容は9マス弁当で、北九州名物・イワシのぬかみそ炊きや焼きうどん、松本氏の出身地久留米のB1グルメ・焼き鳥、博多名物の焼き明太子、阿蘇の高菜、鹿児島のさつま揚げなど、沿線のうまいものが満載。さらに、松本氏の好きなうずらの巾着煮なども入っています。

         

桜花の塩漬けは新幹線「さくら」のイメージでしょうか。宮崎をイメージしたと思われるマンゴーなども入っており、九州全体のお祝いムードが漂ってきます。

         

博多と鹿児島が短時間で結ばれたことで、九州の大動脈に血が通ったような気がします。もう全通後から1年が経過しようとしている時に訪れ、この新幹線はなくてはならないものだと改めて感じました。

         

かつてはこんなお弁当もありました。下は2005年2月19日、門司港駅で購入。この駅弁「関門海峡義経弁当」は小倉駅でも購入できます。門司港駅での予約はキヨスク093−331−0420。2005年のNHK大河ドラマ「義経」放映をおそらく意識して2004年12月12日より売り出した弁当です。源平最終決戦の地、壇ノ浦の戦いをテーマにした駅弁です。赤米の赤は平家方、白米の白は源氏方を表しています。おかずはふぐフライ、えび、たこ、鯖、蟹、玉子焼き、明太子など。しかしながら2012年現在では販売していないようです。

 

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