2008年10月13日、代々木公園の「感動!九州 観光・物産フェア」で購入した「都城 島津の郷」。2008年秋に新発売されました。その帰りに東海道新幹線車内にて賞味しました。1000円。
これは案外知られていませんが、NHK大河ドラマ「篤姫」にちなんだ駅弁なのです。都城にあった荘園、島津荘が篤姫の出た島津家の名前の由来になっているということだそうです。
JR九州主催「あなたが選ぶ駅弁ランキング2008」にエントリーしています。現地売りはこうなっているのか知りませんが、今回は東京への輸送駅弁と言うことで、開けてみると保冷剤が入っていました。その心遣いがまずもって憎いですねえ。
内容をひと言で言えば、せとやま弁当さんの「オールスター」駅弁。二枚看板、「かしわめし」で使用されるかしわ胸肉と、「盆地の牛めし」に使用されるローストビーフ風都城和牛焼き肉。それに加えて新生「黒豚五健弁当」の黒豚角煮、さらに都城地方の伝統料理を加えた逸品です。見た目にも鮮やかですよね。
その他、豆腐を衣に使ったと思われる薩摩芋の野菜かき揚げ「ガネ」や野菜の旨煮、中の魚が大きいのが特徴の昆布巻き、揚げ豆腐のようなお麩のような、はたまた高野豆腐のような豆腐のおかずなど。御飯は山菜おこわの上に松茸、椎茸を載せたおにぎり、海苔で包んだ黒米おにぎりの2個。バランスの良いお弁当です。
保冷剤が置かれていたのは黒豚角煮、かしわ、昆布巻き、蒟蒻煮や人参、ゴボウ、里芋などの野菜の煮物などが詰まっているエリアでした。余談ですが、黒豚角煮、かしわなどのスターはさておき、私はせとやま弁当の昆布巻きとゴボウ煮が大好きでして、通販でも買える「かしわの角煮」の中に入っているゴボウ煮などは、いつも味と歯応えを楽しみながら食べています。
渋皮まで甘く煮てある紫色の栗は中がホコホコで、そのノーブルな雰囲気が篤姫のイメージとダブりました。
地味ですが、カップに入った野菜の和え物もさっぱりとして美味しかったです。「ガネ」は都城や鹿児島地方に伝えられる代表的な家庭料理としても有名です。
掛け紙はシンプルです。「都城」の名の由来であり、中世にあったという「都之城」をイメージした城風建築物である都城市歴史資料館がモデルとなっています。この資料館には都城島津(北郷)家の資料などが展示されているそうです。
下は2004年7月24日、西都城駅のホームで
せとやま弁当さんからいただいた掛け紙です。なんと下の掛け紙は「島津の郷」と同じ絵柄ですね。
これらは仕出しやイベント用に用いられる弁当の掛け紙です。
都城は相撲が有名なのでしょうか。よくわかりませんが、観戦する時に食べる専用の弁当だから「相撲べんとう」なのでしょうか。
下は2008年10月11日、HNさんが代々木公園の「感動!九州 観光・物産フェア」で購入した「都城 島津の郷」。貴重な画像どうもありがとうございました。以下はコメントです。
「西都城・せとやま弁当「島津の郷」です。地元で「ガネ」と呼ばれるさつまいものかき揚げ、野菜のうま煮、黒豚、宮崎牛など、郷土色豊かな逸品です。」
HNさんのおっしゃるように、「郷土色豊かな逸品」であることは間違いなしです。どことなく嘉例川駅「百年の旅物語 かれい川」を意識しているようで、しかし、宮崎に篤姫由来の地あり、西都城に「せとやま弁当」あり、という強烈な個性を放った秀逸な駅弁だと言えます。旅情も、郷愁も感じさせてくれます。「篤姫」の放映が終了する前にぜひ現地で食べておきたい駅弁だと思いました。
もちろん、私は迷わずにこの駅弁で
九州駅弁ランキングへの1票を投じました。
トップページへ戻る 九州の駅弁リストに戻る