日本縦断駅弁行脚〜九州編3〜

2006年7月23日、鹿児島・熊本地方を襲った記録的な豪雨の影響を受け、鹿児島から福岡への鉄道旅をズタズタにされてしまった私は、何としてでもその日の夕方までに福岡に辿り着きたいと考え、計画を白紙に戻して画策し、ついに2枚のきっぷを手にしました。それは鹿児島中央〜宮崎空港までの乗車券・特急券、さらに宮崎空港〜福岡空港の搭乗券でした。鹿児島中央駅ジョイロードできっぷを発行してもらった2分後、特急「きりしま6号」は発車しました。まさに間一髪の綱渡りです。列車は出発してしばらくすると、車窓左手に桜島がその勇姿を見せ始めました。

     

そういうわけで、自分でもビックリのとっさの判断。しかし、「きりしま6号」が9分以上遅れると南宮崎駅で宮崎空港行きの普通列車と接続しないため、安心はできません。でも、焦ってみても仕方がないので、「きりしま6号」に乗車してすぐに電話予約しておいた西都城駅「盆地の牛めし」をホームで受け取ります。

     

2年前、娘と来た時には販売休止していたこの駅弁を、今日受け取るなどとは、3時間前の私さえ想像できなかったことです。ひと口食べて、素直に美味しいと思いました。今さら多くを語る必要もなかろうと。。。

     

この駅弁、2004年秋にリニューアルして復活。現在、駅弁を入手するには特急列車に乗るか、西都城駅前の本店で購入する必要があります。

     

ここで以前の「盆地の牛めし」を振り返ってみます。下はせとやま弁当さんのご厚意により、2003年10月17日、掛け紙を入手しました。またさらに、2004年1月16日、中身の画像をお借りすることができました。
「盆地の牛めし」は霧島産の黒毛和牛を分厚くローストしたものが錦糸卵が敷かれた御飯の上にのっています。柔らかくジューシーなお肉だと評判の駅弁で、2002年に「週刊現代」掲載、「旅の達人が選ぶおいしい駅弁ベスト50」にも選ばれた実力派です。 


          

          


途中では崖崩れが間近に迫った箇所を何ヶ所もすり抜けながら最大5分ほど遅れていましたが、運転士さんと車掌さんが頑張ってくれて、1分遅れで南宮崎駅に到着。

     

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