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2005年10月8日、京阪三条駅で購入。

そのままもう一度京阪電車に乗り、終点の出町柳駅でも同じ駅弁を見ました。

秋の気配が深まる鞍馬を散策しようと、叡山電車に乗り換えます。ゆっくりゆっくり走る電車ですが、途中からものすごい勢いで雨が落ちてきました。傘を持たない私には辛すぎる旅。

京都の深山を縫うようにして走ります。まわりは霧だらけで視界は最悪。しかし、だからこそ神秘的な雰囲気が漂います。

終点の鞍馬駅。目にも耳にも土砂降りの世界。古風な駅舎から1歩も出られません。もしかして季節限定の松茸駅弁があるかなと期待していましたが、それもなし。駅弁自体がなし。

仕方なく折り返しの電車に乗り込みます。しーんと静まりかえった空間。しばらくぼーっとしたあと、たった一人の車内で先ほど買った駅弁のひもをほどきました。

500円の駅弁ですが、総経木づくり。掛け紙は薄手の和紙。京都らしくて好感が持てます。
焼き魚、ハンバーグ、卵焼き、たけのこ、高野豆腐・・・。洋食も入っていますが、やはり和食を基本としたお弁当です。なんとも素朴な味が心に染みいってくるようでした。

11月になれば、辺りの山は真っ赤に染まるでしょう。また来たいな、今度は温泉にでも浸かってやろうなどと思いつつも、ついに発車のベルが鳴り、鞍馬駅をあとにするところとなりました。